black.131 ページ31
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別の日の昼───
リビングでテレビを観ながら、す
献立を考えていた
「うーん…今日のおかずは何にしようかなぁ〜」
毎日の献立を考えるのは大変だ
昴の献立と被らないようにしているが
なかなか思いつかない
「昴さん何食べたいですか?」
と後ろを向くと
「あれ?昴さん…?」
さっきまで居たと思われる昴の姿がない
洗面所にも、昴の部屋にも、書斎にも居なかった
「どこいったの…?」
するとお風呂場からジャーっと水の出る音がしていた
お風呂かと思ったが、昴もAも夜に入るので、
お風呂ではないとすると…
「ま、まさか…」
勢いよくドアを開ける
バンッ
「おや?菜々さん、どうしたんですか?
そんなに急いで…」
ちょうど洗濯機に衣類を突っ込むところだったが
昴が持ってるのはAの下着
「ちょ、ちょっと昴さん!!
洗濯は私の担当だってちゃんと分担したでしょう!?」
炊事と掃除だけでなく、洗濯も決めていた
Aが2日に一度洗濯すると。
「そうなんですが、あまりにも暇だったもので」
「しかも私の下着を
そんな躊躇いもなく放り込むなんてっ!/
書斎で洋書でも読んでて下さい!」
「それが…洋書はもうほとんど
読み終わってしまっているんですよ」
「ええ!?」
書斎一面にある洋書を
もうほぼ読んでしまっていた
「下着のことは全然気にしてませんので」
「だからって恥ずかしいですから…っ」
「しかし」
「なんですか…っ」
「あなたがこんなシースルーやソングを履くとは。
意外ですね」
「…っ!! や、やだ…!
それは友達にプレゼントで貰ったもので…!」
シースルーはレースなどの透ける素材
ソングは後ろがT字型のデザインとなかなかやらしい
「ほお…友人とは女性でしょうね?」
「あたり前ですっ/」
(多分、俺が病院で携帯を拾ってやったあの女だろう)
そのとおりであった。
下着をプレゼントしたのは他でもない日菜子
「それならよかったです…」
(え…よかった?)
少し微笑み、昴は全自動洗濯機のボタンを押して
お風呂場の脱衣場を出る。
(なかなか好みの下着だったな…
履いているところを見たい)
など心の中で思っているとは
思いもしないだろう
「はぁ…もう穴があったら入りたい…」
その後残りの洗濯も全てAがした
見られたことについては、忘れることにしようと
自分に言い聞かせた
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poco(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白くてすぐ読み終わってしまいました!続きが気になります!更新楽しみにしています! (4月23日 4時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ゆかさん» 大好きと言って頂き恐縮です!ありがとうございます\(^o^)/ (2020年2月28日 0時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - お話大好きです!楽しみに更新待ってます。 (2020年2月27日 22時) (レス) id: 44e2ced5af (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます! (2020年2月5日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんには、お久しぶりです。ベルモットです。引き続き読ませて頂きました。 (2020年2月4日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2019年5月22日 20時