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black.112[緊急事態252] ページ12

ある日の昼…
昴は書斎に入り、江戸川乱歩やコナン・ドイルの本を読んでいた

「昴さんここにいたんですね」

「ええ、少し本が読みたくなってしまって」

「ほんとすごい本の量ですよね…ここ」

「さすが工藤優作氏の書斎ですね。
興味深い本が沢山あって楽しいですよ。
…所で菜々さん、夜もカレーでよろしいですか?」

「ええ、大丈夫ですよ」

お昼ご飯は昴が作ったカレーだった
沢山作り過ぎたようで、なかなか減らない
二人ともがっつり食べる方ではないのに

「それでも減らなかったら
博士の家にお裾分けに行きましょうか」

「フフ…そうですね」

Aは笑った

その時
キュイン!キュイン!
二人のスマホから大きな音が鳴る

「えっ…なに?」

「まずい、これは…」

ガタガタガタ…‼
ゴゴゴゴゴ!!

激しい揺れ。地震が来てしまった

「いや…っ、す…昴さん!」

「菜々さん、机の下に…!」

ゴゴゴゴゴ!!

Aの元へ行き、赤井こと昴は彼女の手を引いて
二人で机の下に隠れた

本棚の本が次々と落ち、やばい状態だった
バサバサッ

「こ、怖い…」

「大丈夫ですよ、僕がついてます」

怯えるAを抱きしめた


そして地震はおさまる。
しかしまだ少しだけ揺れていた…


***

「お、おさまったみたいです…」

「震度5以上だったみたいです。
菜々さん、お怪我はありませんか?」

「大丈夫です。昴さんありがとうございました…
本を片づけないといけませんね」

「はい。しかしこの量は…大変ですね」

二人で書斎の本を片付けるのに1時間はかかってしまった



夕方───

「……」

2階から博士の家の様子を見る昴

「どうしたんですか?」

「博士の家の明かりがまだつきませんね…」

「本当だ…どうしたんだろ?
そういえば子供達も今日は見てませんよね」

歩美、元太、光彦とはいつの間にか顔を合わせていた。
自己紹介も済んでいる

「…少し博士の家に様子を見に行きましょう」

「はい」




二人は博士の家へ行きチャイムを鳴らすが誰も出なかった

昴が左手でドアノブを掴むと
ガチャ…

「開きましたね、昴さん」

「…人のいる気配がしません。お邪魔します」

「お邪魔します…」

一応お邪魔しますといい、二人は中に入った

black.113 〃→←black.111



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poco(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白くてすぐ読み終わってしまいました!続きが気になります!更新楽しみにしています! (4月23日 4時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ゆかさん» 大好きと言って頂き恐縮です!ありがとうございます\(^o^)/ (2020年2月28日 0時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - お話大好きです!楽しみに更新待ってます。 (2020年2月27日 22時) (レス) id: 44e2ced5af (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます! (2020年2月5日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんには、お久しぶりです。ベルモットです。引き続き読ませて頂きました。 (2020年2月4日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kyoko. | 作成日時:2019年5月22日 20時

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