激突！冷凍デジモン…3 ページ41
ユキダルモンは太一をジッと見てなにか考え事をしていた。
ユキダルモン「そういえば、君とよく似た子供とガブモンがあっちの島に落っこったの見たけど」
アグモン「ガブモンが？」
太一「ヤマトだ！あの島にヤマトが！」
ユキダルモンがさす方向には、遠く離れた島だった。
A「どうやって行くの…？私、太一達を抱えて飛べないよ」
ユキダルモン「じゃあね、助けてくれたお礼にあっち島まで渡れるようにしてあげるよ」
ユキダルモンが絶対零度パンチで海の上に氷の道を作る。
アグモン「で、でも大丈夫なの…？海の上で割れたりしない？」
ユキダルモン「ほら！全然大丈夫！！」
ユキダルモンがドシン！ドシン！と飛び跳ねる。
太一「わ、分かったよ…分かったから無茶するなって」
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氷の道を作っては進み、作っては進みの繰り返しをしているがまだ半分も進めていなかった。
太一「まだあんなにあんのかよ！？」
アグモン「僕、眠くなっちゃった…」
A達は疲れのあまりに気が遠くなり座り込んでしまう。
ユキダルモン「あの島も動いてるんだから早くしないと遠くなっちゃうよ？」
太一「あ〜ぁ、ここにAじゃなくて空がいたらあっという間なのにな」
A「ゴメンね。空じゃなくて私で」
太一の言葉を聞き胸がズキンッ…と痛み、背を向けた。
それを見た太一はいじけたのかと思い立ち上がって覗き見る。
太一「あれ、怒っちゃったの？冗談だよ！いじけんなって！」
A「いじけてない！」
ユキダルモンがAと太一を両肩に乗せ、アグモンを頭の上に乗せる。
ユキダルモン「喧嘩しない、しない。ほら、これなら楽ちんでしょ？」
太一「確かに楽ちんだけど…お前の体ってすげぇ冷ぇのな……」
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2021年1月12日 16時
