怪事!化け草履の乱…12 ページ7
「それに気付かず僕は間違えて貴方達をゴミ袋に入れてしまった…本当にすみませんでした!」
頭を下げる息子夫婦
勇夫「キチンと伝えてなかった私が悪いんだ…息子を責めないでやってくれ」
化け草履「じゃあ勇夫は俺達の事を見捨てた訳じゃ無かったのか?」
勇夫「…ふふ。ずっと一緒に居たお前さん達を簡単に捨てたりするもんか」
勇夫の優しい言葉に付喪神達の誤解が解け、嬉しくて涙を流し、化け草履は泣きながら勇夫に抱き着く
化け草履「草履としてもお守りとしても…役に立たないかもしれないっ!でもっ…俺…ううっ、ずっと勇夫の側に居たいよぉ…!」
勇夫も化け草履の言葉が嬉しいのか涙を流し化け草履の背中を撫で、手の平に乗せる
勇夫「草履さん…私はもう永くは無いらしい」
化け草履「え?」
勇夫「草履さんに比べれば人の命なんて儚いモンだよ。だからね、私が居なくなってもお前さん達を心から必要としてくれる人の所で過ごして欲しかった」
化け草履「っ…勇夫がこんなに俺達の事を考えてくれてるなんて知らなかった!」
勇夫「草履さん、私はお前さんに感謝してるんだ。これまで不安になった時…お前さんを見ると死んだ親父を感じてほんとうに心強かった。長い間…同じ時を一緒に過ごしてくれて…本当にありがとう」
化け草履「っぐす…勇夫!」
勇夫の父親が亡くなり、悲しんでいた時も化け草履を磨き、大切し…それ以来ずっと化け草履と時を過ごして来た時の記憶が頭の中に過ぎる
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2019年2月2日 13時