ゲゲゲの鬼太郎九狐の妖姫Part14 (ページ43)

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終極の譚歌さら小僧…9 ページ43

妻「アナタそれだけは止めて！」
イサム「このままじゃ優勝なんて…」

自分の父親を見かねて娘が面白ーい！とはしゃぎ、貧乏神の笑い方を真似する

イサム「ミク…」
妻「私達が欲しいのはアナタの優勝じゃ無い。私達はアナタが元気で側に居てくれる…それだけで十分よ」
イサム「メグミ…」

イサムは家族の暖かい励ましで決意を固めステージ裏まで来る

イサム(後悔なんか無い！そう…俺にはメグミとミクが付いている！)

だがステージの笑いが聞こえ、体がビクッと跳ね上がり見つめると同期で売れなかった友達が客に大ウケしていた

伊達プロデューサーからもいつものアレで頑張ってね？と口を挟んだ。そしてイサムの出番がやってきてステージに上がる

イサム「…ではショートコント「貧乏神」！

へへへへっ！俺は貧乏神！お前の民の5%を吸い取ってやる！！

わーっ良かった！消費税より安ーい！」

コントを言いイサムが周りを見つめると誰も笑いもせず…時計の針の動く音が響く

そして…

イサム「はいっ！

ぺったら、ぺたらこ、ぺったっこ～！」

イサムがAと鬼太郎に使わないと約束した筈のさら小僧の歌を歌ってしまい会場は笑いの嵐。

イサムの脳内には、家族の暖かい励ましよりグランプリで優勝したいと言う強い欲望か出ており…この結果を招いてしまった

A、鬼太郎「「…」」

会場の隅から見ていたAと鬼太郎の顔には影が掛かり…なんの表情も言葉も出さぬまま退室していった

そして控え室で見ていた妻は目を開き泣きそうな顔で娘を抱きしめる

妻「ミクっ…！」
娘「ママ…」