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脅威！鏡じじぃの計略…8 ページ31
木と木がぶつかり合い砂埃が舞う。その隙にこの場から直ぐに離れなければと思い必死に走る
だが、強い妖気が軋む音と共に追ってくる
A(このままじゃ…鬼太郎に知らせないと…)
鬼太郎に何とか知らせようと思っていると、軋む音が段々遠ざかっていく
A「今だ…」
Aは一時的に隠れ、尾形夫婦の家の掃除の際メモに使う手帳を出しビリッ…と破る
A(長く書いている時間は無い…
鬼太郎…お願い)
Aは紙に単刀直入に書き、口に指を入れピーッと笛を吹き鴉を呼ぶ。ふと懐の中に入ってる手鏡を出そうとするが懐の中に手鏡は入っていなかった
A「手鏡が無い…」
危ないと思いつつ隠れた場所から出て手鏡を探す
急いで手鏡を探していると夕日でキラリと光る手鏡を見つけ急いで駆け寄り手に持つと安心したかの様に笑う…だが、油断したのかAがふと上を見ると驚いた顔をし後ずさると手鏡から手が伸びてきてAの肩を掴み鏡の中へ引きずり込んだ
A「きゃぁぁ！」
Aの叫び声が響き渡りAが見て驚いた空には何もなく、呼んだ鴉が羽ばたいてやって来る。だが、その場には鬼太郎に書いた手紙と手鏡しか残されておらず鴉はそれを持って羽ばたいて行った
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2018年5月6日 21時
