2 ページ34
18歳に近づいていっても君は 相変わらず「後3年だな」「後 662日だな」とかいって
私に会うたびに「結婚しよう」と言ってくる子だった
その頃私は20代後半だ。さすがに結婚を考え始めていたが さすがに昔から見てきた
弟のような君を恋愛対象には見れなかった
子供の頃は「小さいときには よくあることだよね」と気にしていなかったが
君が15歳、16歳と18歳に近づくたびに だんだん不安は大きくなった
君 顔はいいんだし 他にいい子いるよね？
わざわざ10歳も歳の離れた私に執着することないよね？
ゆえに君が18歳を過ぎてからは実家には帰っていないし、帰らないようにしていた
そして 仕事先の方と縁あって 結婚する話になった
昔言った言葉だって 「私が結婚していなかったら」だ
(内心 ちょっと・・・ あせっていたのかもしれないけど)
(−−−”君”という存在から 逃げるために)
「あの・・・ 私 他に結婚する人が」
ドンッ！！
包丁が頬の横をかすり 壁に突き刺さる
彼の顔が影になり よく見えなかった
だが 彼の口元は笑っているようだった
あれ・・・・ でも・・・
泣いて・・・ る？？？
「A・・・ A・・・」
「・・・・・」
「逃がしてなんて・・・ やるもんか」
そう言って笑う君は 狂気じみていた
その瞳を見て ”ああ、 これはもっと早くに逃げるべきだった”と
”いや、きっと他の人とすでに結婚していても 結果は同じだった？”と
自問自答する
どうしてここまで彼が 自分に固執しているのか理解できない
子供の頃の初恋をこじらせたにしても ひどすぎないか？と思う
キラリと私の顔のすぐそばで 研ぎ澄まされた包丁が光っている
頬から熱いものが伝う
それを彼が嬉しそうに なめとった
「ああ・・・ A・・・ A・・・
お前のすべては 俺のものだ」
「今度こそ」 と 彼がつぶやいた
「この人生では 成功させてやると思ったのに」と 彼がブツブツ何か言っている
「うまくいかんもんだな」とため息も聞こえた
何度も何度も自分をきつく抱きしめ 私の名前を呼び続ける
私には彼の抱えている闇が理解できない
だが ただ私が唯一理解できたのは
ＲＲＲ・・・ ＲＲＲ・・・
私はこのスマホの鳴りだし音には 出れないということだけだった
疲れた彼に（現世尾形と高校生夢主）→←私と貴方は10歳差（●現パロ）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラノ(プロフ) - 正月ゲームは色々既に書き直したい感じですが、書き直すと長くなるのでとりあえず短めにまとめ・・・色々マスの内容によって夢主との反応とか尾形の行動とか書きたかったけれど「あ、これ短編で終わんねぇわ」と強制終了。すいません (2020年4月1日 23時) (
レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ちょっと書き直しただけでまだＵＰしてません。ちょっと今多忙中です。すいません (2020年3月29日 23時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 遅ればせながら 新年ネタ追加しました。人魚ネタのクリスマス2年目とか色々考えていたのですが高校生夢主の元旦ネタになりました。ゆっくり気ままに更新しているですが今年もよろしくお願いいたします (2020年1月9日 17時) (レス) id: ae51a2c0d8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 風邪ネタ 5（オマケ）は書く気なかったですが、あまりに尾形が「不憫？？？」とか思い書きました（汗）。夢主風邪バージョンも書こうか迷う所ですが・・・ う〜ん？？？ バレンタインネタ行こうかなぁ・・・ (2019年2月3日 6時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ノリで思いついたもの描きまくってるが 大丈夫ですかねと時々振り返る・・・ ノリはいつものことかと諦める (2019年2月1日 14時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月26日 9時
