Snow×Snow

理解者 ページ28

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『なに…？』

「や、その……別に変な意味はねぇ、んだけどさ、」

『うん、』



「…………泊まってく？」

『え、』




…………泊まっ、てく…………？





予想外の言葉に思わず固まれば、「や、だから別に変な意味はねぇからな！」ってまた頭をわしゃわしゃ掻いてる翔太。

いやそれは分かってるよ、分かってるけど……！



「……や、今日もう時間も時間だし、明日どうせ俺ら2人の現場だし、そしたら送迎車ここ寄ってもらうだけでいいし、効率いいかなって思っただけ。お前の服も今から洗えば明日には乾くだろうし」

『……ああ、うん、まあ確かにそうだけど』



急に饒舌じゃん、ってつっこみたくなるくらい一気にそう言った翔太は、「いや別に帰るなら帰っていいけど…」って困ったように下向いちゃって。

でも、それから小さな声で、



「…………ただ、1人になりたくなさそうな顔してたから」



なんて、……やだな、本当。

どこまでも私を分かってる人だ…………



『…………じゃあ……お言葉に甘えよう…かな、』

「……ん、」



別に私だって変な意味はなくて。

だからこそ、その優しさに甘えるように差し伸べられた翔太の手を取ってしまった私は、それが正解なのか間違いなのか、この時はまだ分からないでいた。



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