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どんなに顔を歪め、心が締め付けられようと涙は出ない
そんなAの感情もオトヒメに流れ込み、泣けない彼女の代わりに涙を流す
「ぅうッ…ごめんなさいッ…」
「お母様！？」
皆がオトヒメを心配する中、しらほしだけがAを見ていた
「…A様？」
『…ママも…タイガーさんも…っ…人間が殺した！』
「「！？」」
瞳を鋭くし鱗を逆立てたいつもと姿が違うA
それを見た子供達やオトヒメは慄いた
「下がってるんじゃもん」
危険を感じ、ネプチューンは家族を背に隠した
『！？』
突然向けられた敵意にAは驚き衝撃を受けた
「…っ…A！違うの！！」
「オトヒメ近づくなっ」
「あの子は小さな子供ですよッ！！」
「じゃが、ヤクシニーの血のものだ」
気づいたオトヒメは前に出ようとするがネプチューンに止められる
「A様？」
「ダメだ、しらほし」
しらほしも近づこうとするが兄弟達に止められた
そんな彼らの様子を見てAの心は冷めていく
『僕が悪いですか？…僕は敵ですか？』
完全に表情を無くしたA
『…何も無くしてないから分からないんだ…』
「A、落ち着いて…」
『僕は人間が嫌いだ。皆奪っていく。だから…』
「A！それ以上は言ってはいけませんッ！！！」
『…ッ！』
心に黒く渦巻くモノにオトヒメは声を張り上げた
Aは酷く体をビクつかせ、口を閉じる
「あっ…、待って、」
怯えたように一歩、一歩と後ろへ下がり始める
『ごめんなさいっ…ごめん、なさい…ごめんなさいッ』
この瞬間オトヒメは完全にAの心が読めなくなった
心を閉ざし謝罪を繰り返す彼女にオトヒメは涙が止まらなかった
『…ごめんなさい』
Aはそう呟きながら竜宮城から出て行った
何も出来ず残されたオトヒメは泣き続けた
王族達はAの怯えた様が酷く脳裏に焼き付いたのだった
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ナナコ - 更新ありがとうございます！！！ (2022年11月4日 23時) (
レス) @page33 id: 9e2c3376df (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - たろ。さん» ありがとうございます！自分でも書きながら泣いてました(( 更新頑張ります！ (2022年7月5日 23時) (レス) id: b79991d6ff (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ボロ泣きした、、、しあわせになって、、、更新待ってます (2022年7月2日 0時) (レス) @page11 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - mithukoaaa0306さん» 読んで頂き有り難う御座います！本当申し訳ないです(涙)タイトルを検索に設定し、溜息part 10と検索して頂ければ出てくる筈なのでお手数ですが試してみて下さい！ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 1c05f583b2 (このIDを非表示/違反報告)
mithukoaaa0306(プロフ) - part10どうやって検索するんだろう……めちゃくちゃ続き読みたいのに見れない😭 (2022年4月19日 15時) (レス) @page1 id: 6f07583e5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2021年9月15日 0時
