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次の日、ジンベエは眠る子供の側に居た
「…アーロンのやつ…」
分かっていた事だが、やはりアーロンは来なかった
どうしたものかと悩んでいると昨日から眠ったままの子供が動いた
『……。』
スッと瞼を上げ、暫く天井を見上げていた
その瞳には何も写っていないのがジンベエには分かった
ジ「……気分はどうじゃ」
ビクッと驚き上半身を起こし、正座する
ジ「そんなに怖がるんじゃない」
『も、もうしわけ…ござません…』
ジ「…っ…」
『ごめんなさい…ごめんなさい』
ジ「いいんじゃ。謝る事じゃない」
『…ごめんなさい…』
ニコッと笑う子供にジンベエは眉を寄せる
ジ「…お前さん、名前はなんじゃ？」
『Aでございます』
ジ「A…か…。良い名前だな。母が付けてくれたのか？」
『…っ……はい、そうです』
ジ「……お前の母は……セレーナは…」
『母は亡くなりました』
ニコニコ笑い話すAに驚く
ジ「…何があったか話せるか？」
『はい』
Aは他人事のようにセレーネの最後を語った
涙を堪えるジンベエ
扉の外で話を聞くタイガーや同胞達は悔し涙を流した
『……あ、あの…』
ジ「何じゃ？」
『…こ、ここは…うみ…ですか？』
Aは声を震わせながら尋ねる
「そうじゃ。ここは海じゃ」
『そうですか…』
ホッとした声を出す
「ここは海。お前さんの母の故郷じゃ」
『……。』
��故郷��母の口からも聞いた事ある言葉に笑顔が溢れた
しかし、ジンベエから見ればそれは笑顔とはいえなかった
齢7歳にして完璧すぎる笑顔は不気味とすら思えるものだ
「…笑わんでええ」
思わず出た言葉
『？？』
Aは意味が分からず首を傾げた
「無理して笑う事はない」
『？？』
「…っ…悲しくはないのか…？」
『？？』
「辛くはないのかッ！？母が死んだのだぞ！！」
ビクッ
ニコニコ笑うAに腹が立ち思わず声が大きくなる
体を硬直させたAは頭を下げ土下座した
『もうしわけありませんッ…どうか、おゆるしくださいッ！なんでもいたします！』
「…ッッ……」
ジンベエは等々言葉を失った
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ナナコ - 更新ありがとうございます！！！ (2022年11月4日 23時) (
レス) @page33 id: 9e2c3376df (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - たろ。さん» ありがとうございます！自分でも書きながら泣いてました(( 更新頑張ります！ (2022年7月5日 23時) (レス) id: b79991d6ff (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ボロ泣きした、、、しあわせになって、、、更新待ってます (2022年7月2日 0時) (レス) @page11 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - mithukoaaa0306さん» 読んで頂き有り難う御座います！本当申し訳ないです(涙)タイトルを検索に設定し、溜息part 10と検索して頂ければ出てくる筈なのでお手数ですが試してみて下さい！ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 1c05f583b2 (このIDを非表示/違反報告)
mithukoaaa0306(プロフ) - part10どうやって検索するんだろう……めちゃくちゃ続き読みたいのに見れない😭 (2022年4月19日 15時) (レス) @page1 id: 6f07583e5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2021年9月15日 0時
