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翌々日に学校が始まった。
放課後、私は窓から中庭を眺めていた。
A「…………予想は、してたんだけどな。」
否、正確には───'中庭に落ちた私の鞄を'だ。
予想はしていた。
体育祭のあの日、障害物競走にて
私は何人ものクラスメイトを足蹴にした。
尚且つ、有個性が無個性に抜かれたという事実。
これ程彼ら彼らの神経を逆撫ですることはない。
しかし、まさか物を投げられるとは。
しかもご丁寧に中庭の噴水の中。
不幸中の幸いは、スマホと財布が手元にある事だ。
A「……はぁ。」
今日の帰りは一段と足取りが重くなりそうだ。
憂鬱が増した心を押し宥め、
私はゆっくり階段へと踏み出した。
・
焦凍「これ、お前のか？」
中庭に降りると、焦凍くんがいた。
しかもびちょびちょの私の鞄一式を持って。
お姉さんびっくり。
なんだろう、こう都合よくキャラと出逢うのは。
そういう特異体質なのだろうか。
それとも、同じ学校で
今まで接点がない方がおかしいのだろうか。
A「あ、うん、私の。ありがとう。」
差し出された鞄の持ち手を掴み、
手前に引こうとする。
が、向こうが手を離してくれない。
しかも無言。怖い。
焦凍「お前、体育祭で俺の氷を避けただろ。
まるでそれを知ってたかのように、
スタート地点から動いてなかった。」
ああと納得する。
両親宜しく生放送の録画でも見たのだろう。
あれには後方の私の動きもバッチリ映っていた。
...ほんの数秒程度だが。
A「...つまり、私が'予知の個性'か、'心を読む個性'
なんじゃないかって疑ってるってことでいい？」
焦凍「ああ。」
もっと隠せよ。心の中でツッコむ。
A「……残念だけど、私は無個性だよ。
だから、巻き込まれないように一歩下がってだだけ。
あれだけ狭い場所でぎゅうぎゅう詰めじゃあ...ね？」
もう終わりでいいでしょ。
そういう意味を込めて鞄を引っ張る。
が、未だ離してくれない。
感情があまり顔に出ない彼は苦手だ。
焦凍「じゃあ、この鞄は誰かに投げられたのか？」
ああ、これだから。
きっと他意はない。純粋な疑問なのだろう。
それでも、ここからは線引きをしなくてはいけない。
A「それ、君に関係ある？」
思い切り引っ張れば彼の手が離れる。
私はそれ以上何も言わず、その場を後にした。
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！！！(プロフ) - 無山さん» ええ、とても素敵な言葉ですね…！教えていただきありがとうございます(><)夢主ちゃんには幸せになって欲しいですよね… (2022年10月4日 11時) (
レス) @page21 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
無山(プロフ) - 本当に最高です。「ヒーローは世界を救うために君を犠牲にするがヴィランは君を救うために世界を犠牲にする」僕が何かで見聞きした言葉で一番好きな言葉です！夢主ちゃんはヴィラン側で幸せになって欲しいです♡ (2022年10月3日 21時) (レス) @page24 id: da890bbd5a (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 無山さん» ありがとうございます！漫画読んでて、絶対一定数こういう奴らいるよなって思って書いていたので楽しんで頂けて嬉しいです！ (2022年10月3日 21時) (レス) @page23 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
無山(プロフ) - 好きです。個性を持っていても他人をいじめる奴らがヒーローになんざなれるわけない。いいですよねぇ自分が馬鹿にしてたものに負ける時の表情！創造だけでも気分が高まる。さいっこうに好きです! (2022年10月3日 18時) (レス) @page21 id: da890bbd5a (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 暖かいお言葉ありがとうございます；；6期アツいですよねぇ！！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月3日 10時) (レス) @page20 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月1日 18時
