十六話。シリアス?注意 ページ19
ちょっとした回想
私ね、お兄ちゃんがいたの。
お兄ちゃんの名前は紫花白兎って言うんだ
いたってことは過去形。……つまり、お兄ちゃんは今居ない。
私が五歳の時だったかな?私とお兄ちゃんと遊んでるときに、トラックが突っ込んで来て、二人共、重症。
私は2日後くらいかな?目が覚めて助かった。
でもね、お兄ちゃんは助からなかったらしいの。打ちどころが悪かったんだって。
即死だった。お父さんお母さんはお兄ちゃんが死んだ時泣いてたって。
私もそれを聞いた時は泣いた。毎日毎日、涙が枯れるくらい泣いた。
何日か経った時、お母さんが言ったの。
Ha「あんたが死ねば良かったのに」
ってね。
言われた時は意味が分からなかった。……ううん、分かりたくなかったかな
私はそう聞いた時、こう答えたの
『そうなんだね』
多分、この言葉が原因になったのかな?
その場にいたお父さんが
Ti「そうだ。お前が白兎になればいいんだ」
それにお母さんものって
Ha「そうね。貴方は今から白兎よ」
多分、この会話から分かった人も居ると思うけど、両親はお兄ちゃんを……いや、“お兄ちゃんだけ“をひたすら愛してた。
かと言って、私に暴力を振ってた訳でも無い。簡単に言えば、私に興味が無かったみたい
だから、私が何をしても知らないフリ。
私が誰と遊ぼうと、私が何かをやろうとしても。
mb「昔からAは心が無いねw」
何て言われてきたけど、心が無いのはその通りだと思う。多分壊れ掛けてた。
だから、お兄ちゃんになれって言われた時に嫌だ…何て言わなかったのかな?
言われた時私は
『うん。分かった』
言った時私の中で何かが割れた気がした。パキンって。
その時、完全に心が割れた
全てがどうでも良くなった気がした。
その日から私は白兎として生きてきた
なんとも思わなかったと言えばそれは違う。
私には1人友達がいたの。
僕が意識を失って入院してる間に引っ越したらしいの。
名前はもう忘れちゃった
僕は今まで遊んでた女の子友達とは縁を切って白兎の友達と遊ぶようになった。
もちろん白兎が死んじゃってるのはみんな知ってる。
だから最初、僕が白兎だよって言ったらみんな驚いた。
でも皆、僕の家の事情を知ってるから理解してくれた
違う友達のところに行くことも許してくれた
皆皆優しかった。
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夏実(プロフ) - アイリさん» んふふ、この作品見てくれてありがとぉな?この作品初めて作ったからグッダグダなんやけど尊い言うてくれて嬉しいわぁ (2022年5月5日 1時) (レス) id: a1291af794 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - どうしよう…また主様の尊い作品を見つけてしまった…これからは2つともどんどん見ていきます(^p^) (2022年5月4日 22時) (レス) id: 018c1614bc (このIDを非表示/違反報告)
夏実(プロフ) - きつね君。さん» あけおめです。15分?!すごい早いですね!(ただ短いだけ)髪作品なんて言っていただいて!!!!嬉しいです!!ご臨終はしないでください! (2022年1月2日 23時) (レス) id: a1291af794 (このIDを非表示/違反報告)
きつね君。(プロフ) - こんばんは。あけましておめでとうです。ハマりにはまりまくって、一日で読み終わり、というか15分で読み終わり、感想をかいておる最中でござんす。すんません。(変な言葉づかいで。)あなたの作品に言えることは1つ‼最高で神のすけでございます!神作品でご臨終です。 (2022年1月2日 23時) (レス) @page40 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
夏実(プロフ) - 狐兎さん» ハマってくれるなんて有り難いです!近々番外編みたいなの出そうと思ってますね。プロセカはどうぞ、送ってください!待ってます! (2021年11月14日 3時) (レス) id: a1291af794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫ラビ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時:2021年9月9日 3時