『歯車』Ren.N (ページ27)

今日:14 hit、昨日:32 hit、合計:140,463 hit

にじゅうななページ27

あ「どうしたん？廉。」

ドアを閉めると、

「はぁぁぁよかった」

なんて言って、座り込む。

あ「何が？」

廉「大吾とほんまにキスするんかと思った」

あ「私も思った。」

廉「 A来て。」

こんなこといいながら手招きするから

廉の目の前に行って、座り込む。

廉「ほっぺ」

あ「え？」

首をかしげてると、服の裾をもってごしごし私の頬をふきだす。

あ「わっ。廉なになに。」

廉「大吾がキスしたとこふいてんの。」

あ「あー、そういえば。」

無言で拭き続ける廉。

あ「廉もーえーやろ。何か大ちゃん、汚いみたいで可哀想笑」

廉「だめ」

そう言って拭く廉がなんだか愛しい。

あ「あーもー廉ほんま大好きや！」

廉「うわっちょ、いきなり抱きつかんといて。」

あ「なぁ、廉あれ言って！」

廉「どれ？」

あ「さっき自分でアドリブしてたやん！愛してますってやつ！」

廉「いや、あれは劇だから～」

あ「廉ほんまにありがと。」

廉「え？」

あ「あのときの廉、ほんまにかっこよかった。」

廉「なぁ～A 。」

あ「ん？ ...わぁっ！」

手を私の頭に回した廉は、そっと頬にキスを落とす。

廉「大吾にされたところの消毒や」

そう言って横を向いてる廉。

あ「ねぇねぇ、廉！」

こっちを振り向いた廉の唇に触れるくらいのキスをする。

あ「白雪姫からのお返しやでっ。」

そう言うとまた、私を引き寄せる廉。

廉「愛してるで、A 。」

驚いて、廉を見ると、耳まで赤い廉。

あ「もう一回！」

廉「もう言わへん。絶対言わへん。」

そう言って、戻るよって、立ち上がって歩き出す。

ほんま、世界一かっこいい。