【星のカービィ】ディスカバのラスボス、異世界転移する【レジェアル 】

泣かないでエフィリスきゅん ページ29

「ビパ！？」

「クルルッ！」

次々とボールの中に入っていくポケモン達。
「はっはっはっはっ！」

ボールを投げながら狂ったように笑う生物…
その正体はそう、我だ。

嗚呼、あの時を思い出す。様々な星を巡り、侵略活動をしていたあの頃を！
同時に捕まった事も思い出して頭が痛い！
「ハハッ！ハッハッハッハッハ!!!!!」

自分が惨めで涙が出てきた！

────────『ズルッ』

ハッハッ───────あ？

ズルッ？
ん？そう言えば此処は…

しまった！此処は…

「───────ぐはっ！」
下り坂！

う…豪快にスライディングしてしまった…

うむ。身体中が痛い。
それでも睡眠時(？)の痛みに比べたらよっぽどマシだ。

「モク…」
呆れたように飛んでくるモクロー。
すまない。ヤケになった我が悪かった。

これ以上痴態を晒したくない故、モクローをさりげなくボールに戻す。
茶番はもう終わりだ。

「…次は横の道も行ってみるか」
と言う訳で、我は左を見る。

ムックルやコリンク等、見たことあるポケモンも居れば、全く見たことないポケモンもいる…

と、その時。

『ピロン』と音がする。JSNEだな。

アルセウスフォンを取り出す。メッセージの内容は…
《アルセウス》言い忘れてましたが、野生のポケモンに向かってアルセウスフォンを翳すと、名前や図鑑タスクを直ぐに見れますよ

ほう…こんな悪趣味な物にそんな機能があったとは…

アルセウスフォン片手に草むらを踏みしめる。

おや、彼処にいる赤い生き物は？
「…早速コレの出番が来るとは」

アルセウスフォンを掲げる。画面には

『ケムッソ ♀』
と表示される。

「ケムッソ…確か、見張りが言っていたような気がする…」
あのような見た目をしているのか。

間違いない。彼奴はポケモンだな

タスクを確認する。

「見つからずに捕まえた数か…」
要は見つかる前に捕まえれば良いのだな？よし。

「ハッ！」
モンスターボールを超高速で投げる。

これで7回目…と思いきや、ボールから逃げられる。
そして…

「あっ…」
ボールから出たケムッソは姿を晦ましてしまった。

「逃げられたか。」
幸い、辺りにはまだケムッソが数匹いる。
再びボールを構え直し、今度は草むらに身を潜めた。

本編関係なし:作者の悩み→←どうしてもトラウマ掘り起こしちゃうよね…

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