【星のカービィ】ディスカバのラスボス、異世界転移する【レジェアル 】

どうしてもトラウマ掘り起こしちゃうよね… ページ28

「図鑑タスク、か…」
ラベンから貰った図鑑を捲る。
するとそこには確かに、『捕まえた数』や『倒した数』と言った物があった。

試しにビッパのタスクを見る。

「…二十五匹も捕まえるのか…？」

それに、倒すとは…

近くに居るビッパを見る。
不思議そうな顔で此方を見つめるビッパ。

不味い。倒せそうに無い。
それどころか捕獲が嫌になってきた…

「はぁ…」
思わずため息が漏れる。すると…
「モクッ！」
「痛っ…！なんだ…？」

突如ボールから出てきたモクローに頭をつつかれる。眼球を狙わなかったのは彼なりの優しさなのか…

と、我の前に出て翼を広げるモクロー。

「…そうだな。お前と鍛錬したからな。」
モクローを捕まえたあの日の事を思い出す。モクローがあの行動を取ったのはこの時の為だろうか。

「感謝する。モクロー」
帽子を被り直す。そしてボールを構え…
「─────すまない」
と一言。ビッパは現状を理解出来ていない。

そして我はボールを投げる。

6匹も捕獲したのだ。此処で手こずる我では無い。
ボールはビッパに命中。軽く跳ねて、破裂音がする。

…我が捕まえたポケモン達は、どうなるのだろうか…？
ビッパの入ったボールを片手に取る。

確か、放牧場とやらに行くと聞いたな…
図鑑タスクを改めて見る。研究とは言っても、する事は我がされてきた事よりもずっと平和な物だった。

─────────駄目だ。これ以上思い出したくない。

兎に角、我と同じ目に遭わなければ良いが…

否、遭わせてはならぬ。

そして放牧場に定期的に行こう。

我も捕まえたポケモン達の顔を見たいからな。
「さて…」

すまないが、力を取り戻す為だ。


お前達には犠牲になって貰おう。

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