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いきなり原生種 ページ3

「うぇ…」

背後がザーザーと煩い。…これは波の音か?

「wake…」
誰かの声がする。今度は反響しない。
そしてだ、何を躊躇っている?
早く声を掛けんか。気まずいではないか←


「モクゥーッ!」
「ヒノっ!」
「ミージュマッ!」

「…そ、そうですよね…此処は意を決して…」

「wake up!」
「む…」

予想以上の大音量で叫ばれたが、まあ良いとしよう(?)
顔を上げる。するとそこには三匹の生き物。
左から、目を閉じ、鼻先が長い黄色と濃い緑の者、葉の生えた茶と白の鳥。それと…なんだ此奴は…!
此奴らがこの世界の原生種か…?

「いっ、生きていますか…!?」
良く見るとその三匹の後ろにも何者かがいる。
其奴が声の主らしい。
更に顔を上に上げる。
するとそこには…

人間…!
かつて我を捕獲し、カプセルの中に閉じ込めた、あの…!

立ち上がり、身構えようとするが、逆に怖がられてしまう。
これでは戦う気も失せる。
相手に敵意が無いなら、戦う理由すらないか…
何より、何処からかする『この者を殺せばお前は帰れなくなるぞ…?』という圧に負けたと言うのが大半だが…
それに、今の我は所謂“弱体化”を受けているからな。

「…怖がらせてしまったな…安心しろ。」
言語が通じるかは分からないが、声を掛けてみる。
「あっ…はい、そそそ、そうですか…」
うむ。言語は通じる様だな。

「空から落ちてきて驚きましたが…よよよ、良かった…?生きて、いますね…」

「良かった?」とはなんだ「?」とは。そんなに我の姿は異端か?

「あ、貴方は、だだ、誰ですか…!?一体何処の誰だというのです…っ!?」
「…我はフェクト・エフィリス。お前、アルセウスと言う者を知らないか?」
我は正直に名乗る。
「アルセウス…?さ、さぁ、知りませんね…」
そう言う目の前の人間の様子は、嘘を着いていると言うより恐怖しているように見受けられた。
我はそんなに恐ろしいのか?

「ヒノヒノ〜!」
「モクゥ〜」
「ジュマッ!」
震える人間とは反対に、我の足元に集る原生種達。
その内1匹に手を近づける。
すると、「モクゥ〜!」と頬を擦り寄せ、満足そうな表情をする。

「フッ…」
思わず笑みが零れる。
決して可愛いとは思ってないからな…!ほ、本当だ!

余命宣告()→←設定と言う名の妄想



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はかめふ(プロフ) - 梨夢(リム)さん» コメントありがとうございます!ポケモンとなかよくするエフィリスさんをもっと皆さんにお届けできるよう頑張ります…! (2022年7月3日 0時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
梨夢(リム) - うわああ面白い!!最高です!エフィリスがポケモン可愛がっているところ癒される! (2022年6月25日 6時) (レス) @page31 id: 850a93cfe9 (このIDを非表示/違反報告)
はかめふ(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!もし神だとしても邪神ですね(*^^*) (2022年5月24日 21時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - まさかのラスボスを異世界転生という発想…!貴方は神ですか…?(褒め言葉) (2022年5月24日 21時) (レス) @page30 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
ピカピ - 犠牲…?なるほど、そういう考えに至るのか。まぁ、エフィリスは最低30年は研究されまくった上で見世物にされてたからな…そらつらいわ (2022年4月29日 12時) (レス) @page28 id: d249900378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はかめふ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年4月10日 16時

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