【星のカービィ】ディスカバのラスボス、異世界転移する【レジェアル 】

続き ページ19

ラベン博士は良い人だ。そんな事絶対にしない。
それにあの三匹はまだ此処に来たばかりで、誰の言うことも聞かないのだ。
そう、連れてきた張本人であるラベン博士の言うことすら、聞かないのだ。

それを踏まえると、エフィリスと言う生き物は凄い生物なのかもしれない。
ラベン博士が手を焼いていた三匹を手懐けたのだ。どんな方法を使ったのかは知らないが。

ラベン博士が頭を下げる。
その横でポケモンと戯れる奴を覗く。
彼奴は呑気な奴だと思う。ラベン博士が苦労をしている横で…

が、奴の顔にも疲労の色が浮かんでいた。
それもその筈、この数日間、奴は眠っていないのだ。

「──────仕方ありません。」
僕は決断をした。
僕は其奴を招き入れた。

〜〜

そして、其奴が来てまだ一日、村の人も警戒の色を示している。
只、ラベン博士やショウさんにイチョウ商会の人は警戒を解いている。

此方をチラリと見、其奴は僕の横を通り過ぎていく。今にも溶けそうな体。目元の隈は未だ取れていない。
細長い体に調査隊のポーチ、試験はどうだったのだろうか。

警戒の反面、心配になる。

どうか、エフィリスが良い生き物であるように。
僕が門番としての判断を間違えて居ないように。

奴の肩に乗ったモクローが鳴く。エフィリスは嬉しそうに笑った───────

帰ってきたコトブキムラ→←とある門番の話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す