プロローグ ページ1
「はぁぁぁぁっ!!!!!」
我が対峙するのはピンクのジャマモノ…そして我が片割れ。
我は完全体へと戻ったが、再び片割れをあのピンクのジャマモノに奪われ、我の力は失われつつある。
いずれ我はまたあの様な姿に戻るだろう…
『それではご覧下さい!』
脳裏に映し出された思い出したくもない記憶の数々に目眩がする。
───────こんな世界…こんな世界など…!
思い立った我は、その辺にあった手頃な星を残った力で呼び寄せ、この世界とぶつけ全てを道ずれにしようとした。
しかし、それは叶わなかった。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
我の攻撃を掻い潜り、かつて原生種が使っていた物で突進してくるピンクのジャマモノ。
我も全ての力を使い切る覚悟で押し返そうとしたが、返り討ちに合い、私はそのピンクのジャマモノに轢殺された…
…目の前が真っ暗になる。我は死んだのか…?
────────此処は、時間も空間も越えた、私の宇宙…
何処からか聞こえた声が反響する。
そして目の前に一筋の光が…
その光は勢いを増し、我を照らした
よくぞ来てくれました。
また、声がする。
しかし、肝心の声の主は現れない。
私はアルセウス。人と言う生き物達がそう呼ぶ者。
アルセウス…?
聞いた事が無いぞ…?
さぁ、もう一度、貴方の顔を良く見せて下さい
「もう一度…」
“もう一度”と言うことは、このアルセウスとやらは我の事を知っている…?
…嗚呼、やはり貴方は神々しい姿をしていますね。私には到底敵いませんが…
それは我の事を侮辱しているのか…?
『フェクト・エフィリス』…またの名を、『IDーF86』…これが貴方の名前ですね?
「っ…何故その名を…!」
姿すら見たことない相手に己を知られている事に恐怖を覚え、武器を手に取ろうとするが…
「武器が…無い!?」
貴方の武器は私が預かっています。なんなら貴方の能力も、丸々貰きました。
「なっ…!貴様っ!」
貴方がこれから降り立つ世界には、人がポケモンと呼ぶ、不思議な生き物が居ます。
フェクト・エフィリス。全てのポケモンと出会うのです。その時に、また姿を見せましょう。そして、貴方から奪った物を返しましょう。
「待て!話を勝手に…」
我が言い終わる前に、光は闇に消えていった…
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はかめふ(プロフ) - 梨夢(リム)さん» コメントありがとうございます!ポケモンとなかよくするエフィリスさんをもっと皆さんにお届けできるよう頑張ります…! (2022年7月3日 0時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
梨夢(リム) - うわああ面白い!!最高です!エフィリスがポケモン可愛がっているところ癒される! (2022年6月25日 6時) (レス) @page31 id: 850a93cfe9 (このIDを非表示/違反報告)
はかめふ(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!もし神だとしても邪神ですね(*^^*) (2022年5月24日 21時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - まさかのラスボスを異世界転生という発想…!貴方は神ですか…?(褒め言葉) (2022年5月24日 21時) (レス) @page30 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
ピカピ - 犠牲…?なるほど、そういう考えに至るのか。まぁ、エフィリスは最低30年は研究されまくった上で見世物にされてたからな…そらつらいわ (2022年4月29日 12時) (レス) @page28 id: d249900378 (このIDを非表示/違反報告)
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