おねえちゃんだから. (ページ48)

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#48 ページ48

『おねえちゃん？』

『ああ。今日からお前のお姉ちゃんになる、■■だ』

『■■！！』

『■■の歌好き！私も■■みたいに、ナ、リタ、イ＿＿＿＿』

「……ぅ…………」

何が、起きたの……

身体は鉛の様に重くて動かない

瞼も開かない

ただ、くぐもった声だけが

ぼやけた音だけが聞こえる

だれ?

誰がいるの?

“そこ”に誰がいるの…?

誰かが…私を抱きしめている

強く、強く、強く

何かを言っている…

聞こえない…聞こえないよ……

ああ…それより…みんなはどこ……?

ウタは…シャンクスは……みんなは……

無事でいて…くれてる……かな………

『ララ！！！！』

頼む

なぜだ

頼む

なぜ彼女なんだ

頼む

傷つくのは俺でありたかった

「ララ！ララ…！」

ララの身体はボロボロになり、頭部からは出血

そして

左目が＿＿＿＿潰れていた

辺りは赤い炎と黒煙に包まれ、頭上には天を割くような稲妻

「お頭！！」

「…分かってる」

ララ…すまん。……すまない

傷だらけの我が子を強く抱きしめた

ウタの歌声により現れたトットムジカ

その出現は誰も想像することなんて出来なかった

この場にいた人間全員、誰が予想出来たか

「……お頭。気持ちは分かるが」

「………ああ…」

ホンゴウに手当をしてもらい、ララは眠っていた

彼女の顔を見るのが“最後”になる

これで、お別れだ。ララ

すまない

許さなくていい。憎んでもいい

ただ

例えどんな結果になっても

＿＿＿＿お前には、生きていて欲しいんだ