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この島にも慣れてきた頃
私達3人はいつも一緒にいる事が多くなった
酒場に行けばルフィくんがいて、ウタがおねえさんぶってえばり、それが原因で勝負事に発展、審判は何故か私
それが当たり前なような感じになっていた
そして今日も
「ララー！ウター！」
「また来たのアンタ」
「こんにちは。ルフィくん」
ルフィくんは私たちを見ると嬉しそうにしてくれた
私もルフィくんの屈託ない笑顔を見ると自然と心が綻んだ
なぜだか分からないけれど、この子といる時間に癒しを感じた
少しだけ。何も考えなくていい
空っぽでいられるような気がしたから
こんな事になるまでは
「おい！今日こそはララと探検するぞ！」
「だめよ。ララは私といるんだから」
「なんでだよ！昨日も“明日ならいい”って言ったじゃねえか！」
「じゃあ明日ならいいわよ」
「昨日もそれ言ってたじゃねェか！！」
「………………」
うーんと思わず苦笑する
事の発端は3日前のこと
ルフィくんが私を連れて山の探検をしたいと言い出したのだ
勿論ウタも誘ったけれど
『山なんて危険しかないし！汚れるからイヤよ！』
これがきっかけで、私を取り合うウタとルフィくんのケンカ？勝負？が未だに続いている
どっちでもいいけど……でも強いて言うのであれば……
“ウタから解放される”方がいい
そう思った
「山は確かに危険だから。1回だけなら良いよ、ルフィくん」
そう答えるとルフィくんは「本当か!?」と大きい瞳をさらに大きくさせてキラキラと輝かす
対してウタは『まさか』とは思っていなかったようで驚いたように私の顔を見上げていた
そして我に返り、私の服を掴みながら
「なんで！ララ！危ないからだめよ！私と一緒に酒場にいようよ！それに……」
『私はララと一緒に歌いたい！』
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