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私の年齢を考えれば当たり前と言えば当たり前なのだけど
何せ男所帯で女なんて私とウタしかいない
女と言ってもウタはまだ子供
ましてや自分の身体の事なんて相談なんてできるはずも無い
朝起き上がると見事に下腹部に激痛が走った
「……はぁ……………」
薬は…あったっけ…
随分前に買っておいた買い置きを見てみる。けど
「…最悪……」
無かった。前回と前々回で使い果たした様子
ホルモンバランスが崩れているということもあるのか、“あれ”がくるのはまばら
月の後半に大体くるけれど。今回はいつもより早くきてしまった
しょうがないので薬無しで過ごすしかない
具合が悪い素振りはなるべく一切見せたくはないし
笑顔が引きつったりしないように気をつけなきゃ
朝の身支度を終えて甲板に出た
そして何故か。こういう時に限って
ウタは早起きをしてもう甲板にいた
「あ！ララ！」
私の姿を見つけると嬉しそうにこちらへ駆け寄ってくる
「良かった！ララも早く起きたのね！」
そう言うとウタは腰に手を回して腹部に抱きついた
「………うん。そうだよ。遅刻は出来ないからね」
痛みに耐えつつ、いつもの笑顔を浮かべた
「ララ…私も楽しみにしてたの！嬉しい！」
「…私もよ」
ウタは満足そうに笑うと私の手を引いて早速船を降りていった
背後からルゥさんやジュースさんに「気をつけろよ〜！」と言われた
村の中ら辺に入ると市場などもあったりした
果物を売っていたり、魚を売っていたりと。さまざま
「あら！姉妹で仲が良いわねぇ！」
「お嬢ちゃんたち！リンゴ食べてくかい！」
「そこの小さいお嬢さん！このお人形、いる？」
村人達は次々に声をかけていった
中でもウタは特に声をかけられていた
可愛らしい見た目も相まって、村人達はつい声をかけたくなってしまうんだろう
“人の苦労も知らないで。呑気ね。本当に”
思わず顔に出かけて笑顔でひた隠した
私はおねえちゃん。優しいおねえちゃん
嫌そうな顔なんて1ミリ足りとも見せてはいけない
やがてウタは村人達に可愛がられた後、私と探検を済ませてマキノさんのお店へと向かった
お店にはもうシャンクス達がいた
朝から呑んだくれるってどうなの?とは思ったけど
大していつもと変わらなかったことを思い出す
心の中で冷たい視線を送りながら私は1度席に着いた
その瞬間
ズキンと下腹部に再び激しい痛みが走った
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