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透き通った川の水のような、
さらさらの声してるねん。
「大毅！なんで歌うんやめんの？」
「ともの声、好きやから！
聴いてたい！
歌ってや！」
「ずるい！俺かて大毅の声好きやのに。
俺も大毅が歌うん、聴きたい！」
思ってもなかった返事が返ってきた。
自転車乗ってて良かった。
俺、最大級にニヤけてると思うから。
寮の自転車置き場。
ブレーキ、キキィっとかけて、停車。
「到着やで！」
ともが、自転車から、すたっと身軽に降りて、
「大毅、ありがと」
ちょっと首傾げて、にこって笑う。
それだけで、目が釘付け。
あー、俺の彼女、可愛い。
寮のミシミシいう階段を、
ともの手を引いて上がってく。
「ぼろいからな。
それと狭いし！
お風呂洗面所共用やしな。
びっくりせんとってや？」
何回も言うてまう俺に。
「うんうん。
何回も言わんかっても分かったって」
ともはちょっと呆れ顔やったけど、
錆びた鍵回して部屋ん中に入るなり、
途端に興味津々って感じで、
きょろきょろし出した。
俺の方も、
自分の中身覗かれてるみたいで落ち着かへんし。
「えー、これぞまさに男子大学生の一人暮らしって感じやん！」
真っ先に見たのは、
本棚の上に置いてある写真たてと、
ともがくれたブレスレット。
ブレスレットも、
木の板にかけて飾ってあるねん。
めちゃめちゃ照れるし。
「俺、とものこの写真、好きやねん」
言い訳みたいに言うてまう。
こんなん飾んなやあ、て、
言うかと思たのに。
「へへ。
なんか恥ずかしいな」
とも、真っ赤になっただけ。
もう、その表情だけで、
ずきゅんって、
胸、撃ち抜かれたで。
抱きしめてキスしたいな。
なんなら、今すぐ、もっと先まで進んで、
俺だけのもんって感じたい。
あの頃はお互いに幼くて、
触れたいって想いだけで突っ走れたけど・・・
大人になった今となっては、
きっかけ作るん、
めちゃめちゃ恥ずかしいな。
「これ懐かしい！
島の大毅の部屋にあった目覚ましやん！」
ともがベッドに転がってた目覚まし時計を手にした。
「それ、使いやすいし持って来てん」
その目覚まし時計の、
カチカチカチいう音がやけに大きく聞こえる。
もう２２時半過ぎてる。
終電で帰るって言われたらどないしようって。
さっきから頭ん中はそればっかり。
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fool(プロフ) - みさきさん» この作品に並ぶものを自分の中で書けたらなあと日々思っておりますがなかなか💦また他の作品にも遊びに来て下さいね〜🥰 (2022年6月15日 21時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - みさきさん» お返事遅くなりごめんなさい〜🙏読み返してもらえるなんて感激です🥺私もBL作品の中ではこの作品が一番好きなんですよ〜💖だから嬉しい〜✨殴られたのか？優しく認めてもらえたのか？そこは謎のまんまですね〜 (2022年6月15日 21時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 久しぶりにこちらの作品イッキ読みしてしまいました！何度読んでも好きな作品第1位です！またいつかお父さんに殴られたのか結果をお聞きしたいです(^^)/ (2022年6月12日 9時) (レス) @page50 id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ずっとまっすぐで男らしい赤くんも好きだからこそ色々考えすぎてしまう緑くんも素敵な人で大好きな2人なので寂しいけれどお話が終わっても2人の人生この先もたくさんの幸せで溢れるように願ってます♪幸せのお裾分けありがとうございました！ (2021年3月5日 21時) (レス) id: 8b2b24014b (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 完結お疲れ様でした！最初の頃から楽しく読ませてもらってました！最近ではこの作品を読むのが1番の楽しみでいつもドキドキしてました今まで読んできた作品の中で断トツで大好きです！ありがとうございました!! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 96061f6851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年2月24日 9時
