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いよいよスタートしたけどまだ集団は動かない。
少しずつ動き出した列に、ペダルを足にかけると、乗り始めに今泉くんが背中を押し出してくれる。
「あ、ありがとう」
「ああ。落ち着いて流れに乗れ」
「う、うん」
歓声が凄くて体がびりびりする。
周りの自転車の音が凄く大きく体に響いて、バランスを崩しそうだと思った途端。
体が、自転車ごと前に引かれる感覚になって、驚いて前を向いた。
これは･･･列車だ･･･。
大きな集団が列車になっていて、まるで大きな川が海へ流れていくかのように先頭へ向かって押し出されていくみたい。
ぞくりと鳥肌が立つ･･･だって、こんな感覚、初めてだ。
「すごい･･･ですね･･･」
「姫。大丈夫だ。落ち着いていけ。あと２キロで本スタートだ。今はこの感覚に慣れろ」
金城先輩の言葉に首を傾げると、説明してくれる。
最初の2キロはパレードランといって、観客のために走る区間らしい。
本スタートは2キロ先の湘南公園陸橋のあたりで、ここからはサバイバルだと。
１日目の海岸線を走るコースはほぼ平坦で、巻島先輩や小野田くんのようなクライマーにとっては我慢の区間となるんだって。
ほへぇ････と、何度も頷きながら聞いていると、鳴子くんが楽しそうに笑う。
鳴子くんは１年生みんなで肩を組んで３日間、トップでゴールできたら最高に気持ちがいいんだろうと言ってくれる。
どうしよう･････。
さっきとは違うドキドキで胸が苦しくて････ワクワクもしてきてしまった。
いつものように今泉くんと鳴子くんが言い合いしてて、小野田くんがオロオロして、それを見て３年生が呆れ混じりに笑っている。
熱されたアスファルトからは息苦しいくらいの熱を感じて、スタミナの心配もしなきゃいけないのに、この雰囲気にガチガチになった体から力が抜けた。
そんな時、前を走っていた人たちの間から下がってきた人がいて、青と白のジャージが見えて首を傾げる。
すると真波くんが周りの人に謝りながら下がってきて、私たち総北チームの隣りに並んだ。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
