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「御堂筋ぃっ！！」
突然叫んだ今泉くんの大きな声に肩が跳ね上がったけど、やっとその声で私も放心状態から回復した。
御堂筋くんは私と同じ１年生みたいだけど、私はこんなに大きな人に会った事がなくて、更に高いステージにいるこの人は巨人のようだと思った。
御堂筋くんは今泉くんの存在に気づいてニタリと笑って目を細める。
「その頑張り過ぎた目つき、覚えとるわ。久しぶりやな。弱泉くん」
「俺はこれだけを言いに来た！俺はおまえのような卑怯な手は使わない！正々堂々と勝負してあの大会の借りを返す！！」
身を乗り出した今泉くんが飛び出していってしまう気がして、思わず腕にきゅうっと抱きついて止めようとすると、御堂筋くんが面白そうに口を開く。
「あれは弱泉君が５分７秒差僕につけられて、無様に失速していったのが原因やんか。そういうの、逆恨み言うねんで」
そう言われた今泉くんは、思わず手をあげようとして、私がしがみついている事に気づくと腕の力を抜いた。
どうして、この人はワザと人の心を掻き乱すようなことを言うのかな･･･？
「普通、信じるん？レース中にお母さん死んだって言われて」
「････っ！し、信じます･･･っ」
「っ！？ひ、姫･･･っ！？」
今泉くんが驚いたような顔をして私を見てるけど、今、私は、きっと悔しい気持ちでいっぱいなんだと思う。
じわりと浮かんだ涙をそのままに、ステージからおりてきても高い御堂筋くんの顔を見上げる。
今泉くんの腕に抱きついていても震える体だけど、それでも･････。
「はぁ･･･？何なん？このちびっちゃいのはぁ？」
「っ。し、信じるに、決まってます･･･っ。大切な人が、死んだと聞いたら、不安で、怖くて、きっと、自分が何故、今傍にいてあげられないのか･･･考えてしまいます･･･っ」
「姫･･･。お前･･･」
「とてもっ。心が落ち着かなくなります･･･。教えてくれた人に･･･感謝します･･･っ。それが、嘘だったら、なんだ、嘘で良かったって、思うけど、でも、心は痛い、ですっ」
はぁはぁと息をして見上げると、少し驚いた顔をした後、御堂筋くんは三日月のように目だけを細めて、突然私を片手で肩に担ぎ上げた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
