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新開さんと荒北さんの間で３本ローラーに自転車を置いていつものようにペダルを踏み込んだ。
最初の１０分はゆっくり、その後は５分ごとにケイデンスを上げていく･･･と、頭の中で毎回復習をする。
乗り始めてすぐに隣りから『ヒューっ』と聞えて、視線を隣りに向けると、３本ローラーに乗った新開さんがパワーバーを食べながらこちらを見ていた。
「姫さん。まだ自転車２ヶ月ちょっとだっけ？すごいね。３本ローラーって経験者でも難しいんだ。なのに乗り始めもギアチェンジもブレが無い」
「あ、ありがとうございます。私、まだ道の上走るより３本ローラーに乗っていた期間の方が長いんです」
すると、反対隣りから荒北さんが『どういうことだ？』と質問してきた。
「私、初めてロードバイクに乗ってペダルを回したのが３本ローラーの上だったんです。それも、先輩たちにサドルとハンドル、体まで倒れないように支えてもらって･･･」
「それはまた･･･」
興味深そうに新開さんと荒北さんはペダルを回しながら、私のお話を聞いてくれる。
「２週間以上、ずっと３本ローラーしかしていなくて。初めて道の上を走ったのが、新入生のウェルカムレースでした」
「マジか･･･！？(俺と同じかよ･･･)」
「はい。２年生の手嶋先輩と青八木先輩が一緒に走ってくださって、励まして、支えて頂いて、やっとのことでゴールすることは出来ましたけど、終わった後は歩くことも出来なくて、ボロボロでした」
驚いたように私を見ている新開さんと荒北さんを見て、クスクスと笑ってしまったけど、私はもうさっきまでの置いてけぼりのような寂しさを感じていないことに気づいた。
「そのレースの少し後に、荒北さんと出会ったのですよ」
「んあ？あー。あの県予選への選抜レースの時か」
「はい。あの時は、今もですけど･･･自分に自身が持てなくて、東堂さんと巻島先輩から逃げ出しちゃって、泣いて蹲っていた私を荒北さんが見つけてくれたのです」
荒北さんに視線を向けると、荒北さんは何故かバツが悪そうに斜め上を向いて指で頬を掻いていた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 素敵な感想をありがとうございます＾＾状態異常という表現に嬉しすぎて笑っちゃいました（笑）神･･･なんて素敵なお言葉いただけるなんて光栄です＞＜今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月29日 3時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 荒北さん(箱学メンバー)との合宿、最高すぎて“悶える”という状態異常にかかりっぱなしでした＾＾この作品神がっかてます！ (2019年10月28日 22時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ソラさん» いつも感想ありがとうございます＾＾たくさんコメント頂けて嬉しい限りです♪何度も読み返してくださって感激です！推しが決まらない内はブレブレでいろんな方に愛していただきますね★今後ともよろしくお願いいたします('-'*) (2019年8月4日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 何度もコメすみません(^^;) 荒北さんのお姫様抱っこに触発されてまた1話から全部読んできちゃいました（≧∇≦）何度めかな笑。読むページによって推しが変わりますが姫ちゃん可愛い過ぎますね。箱学の押せ押せ楽しみにしていますね(^ ^) (2019年8月3日 18時) (レス) id: c7e90ea51e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 的場琳さん» 嬉しい感想ありがとうございます('-'*)総北陣の大人しさが際立つ箱学の押せ押せを執筆できればと思います。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年5月31日 2時
