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この世界には男女どちらも美人さんや大きい人が多いのでしょうか?
ナミさんでさえも多分、身長は2m20cmくらいあるんじゃないかな。
確かにこんな世界では、元の中学1年生の私のままだとしても130cmもないくらいの私では幼児だと思われても仕方ないのかも。
ましてや今の私なら幼児というより乳幼児扱いではないだろうか?
取り合えず、ナミさんの嬉しそうな視線をどうしようかと思った私は、日本人の得意技である愛想笑いでふにゃりと笑ってしまった。
「るうっ。なんだその笑顔は。可愛すぎるぞ」
「ふぁっっ!?」
リクさんが釣れました・・・くすん。
きゅうーっと子犬でも抱きしめるような勢いですが、力が強すぎるぅぅーーっっ!
「りきゅ。きゅ、るし・・・。」
「す、すまないっ」
「リク。るうは生まれたてなのですよ。そしてルナーは決して傷つけてはいけません。気をつけてくださいね?」
いえ・・・そこまでひ弱ではないんだよ、カイさんの表情はただ叱るというよりは、そう、もっと危機感が見え隠れしていた。
「とにかく、ルナー様はこの世界に生を受けたばかりなのですから、お食事にいたしませんか?」
ナミさんがにこやかにリクさんとカイさんの間に入ったけど、この2人の大きな体の間に割って入れるなんてナミさんも相当凄い。尊敬です。
「あ、ああ。そうだったな。取り合えず食事の準備が整うまで、りんごを食べるといい」
「そうですね。ナミ。このリンゴをるうが食べやすい大きさに切り分けて頂けますか?」
「ええ。分かったわ。ルナー様。もうしばらくお待ちください。すぐに用意いたします」
ナミさんは、にっこりと笑って大きなリンゴを片手にスルスルとワゴンの上でリンゴを捌いていた。
捌くっていう言い方もいかがなものかと思いますが、私から見たら大きなマグロを華麗に捌いていくガッツある板前さんに見えたんですよ・・・。
けふん・・・。
結論から言います。
あの巨大なバスケットボールサイズのリンゴを食べきれるはずもなく、気合いと根性をフル稼働して頑張ってみましたが、結局10分の1食べるのが精一杯でございました。
味はしっかりあまぁい蜜リンゴでしたよ。
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ダリア - やはり貴方様の書く作品は迚素晴らしい物ですね!るうちゃん物凄く好きです!可愛い!登場人物は全員好きになってしまいました!! (2022年9月15日 3時) (レス) @page50 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» 読んでくださっていたのですね。ありがとうございます!今は繁忙期で少し忙しくて更新が遅いですが今後もよろしくお願いします^^ (2021年3月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - 瑠璃色の夢さん» なるほど!!私少し前に読んでました!リメイク版が見れるなんてうれしいです! (2021年3月16日 21時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» コメントありがとうございます。こちらは以前別サイトで投稿していた小説のリメイク版になります^^現在は瑠璃色の夢という名でしていますが以前は瑠璃夢という名で投稿しておりました。 (2021年3月16日 15時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - この小説他のサイトにも投稿してらっしゃったりしますか? (2021年3月16日 14時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2020年1月29日 16時