追求96個目 ページ47
鬱さんから預かった荷物は､ゾムの部屋に置きっぱだと言う｡
一緒に取りに行くと言ったものの､彼に阻止され現在医務室前で待機中である｡
窓の外を見れば辺りは既に暗く､夜になって居る事を理解した｡
横に見える城下町には､ぽつりぽつりと僅かに灯りが見える｡
窓を開ければ冷たい風が吹き込む｡
適度な睡眠に加え､風のお陰で頭が良く冴えて来た｡
何度か目を瞬きして､体を伸ばせば関節の音が鳴る｡
欠伸が出て､目元に生理的に水が溜まる｡
呑気なものだ､
今までの生活だったら､ずっと気を張り詰めて
ロクな睡眠なんか取れやしない｡それ所か毎日幾度となく繰り返される鬼ごっこ｡
思い出しただけで疲れが襲ってくる｡
小さく溜息を吐いた｡
･
･
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･
戻ってきたゾムと共に作業部屋に向かった｡
綺麗になった部屋に感嘆の声を漏らすのを他所に､せっせと荷物を整理した｡
作業場と言えど､実際の所自室の様な感じだった｡
ある程度の広さはあるし､棚も十分､シャワールームもある｡
今はまだないけど､今日の買い物でベッドも買って貰ってしまった｡
生活するには､十分すぎる位だ｡
整理が終わった所で､少し汗ばんだ服が嫌になり
新しい服に着替えようと服に手をかけると､目の前で静止の声が掛かった｡
何だと目線を向ければ､呆れた様な顔をされた｡
｢普通何も言わんで突然着替える奴おる?｣
｢いや､別に着替えるだけでしょ｡｣
｢それが駄目やって言いたいんや｣
そう言って､服から手を外された｡
困った様に溜息を吐く彼は､少し考えながら
｢仮にも此処に居る奴ら皆､男なんやから｡｣
今後絶対､男の目の前で着替えたらあかんで､ええな?
と威圧的に言って来た為に､少し疑問を抱きつつも素直に頷いた｡
するとそれを見て満足げな表情になると､部屋を出て行った｡
部屋を出て行った後､先程ゾムに言われた通り辺りを見渡し
人気が無い事を確認してからシャワーを浴び､服を着替えた｡
後はもう､少し広さのある空間に身を委ね､そっと目を閉じた｡
･
ｽﾗﾝﾌﾟｪ
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代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので､其処まで意識しておりませんでした｡指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては､このままの配色で行きたいと思います｡ご理解頂きます様宜しく御願い致します｡ (2018年10月15日 22時) (
レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ（らんちゃん）のなんか恥ずかしいね。がｸﾞｯ……ｶﾞﾊｯ（吐血&鼻血）だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので､どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ！すごい作品ですね！話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました！終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代口 | 作成日時：2017年1月29日 23時
