追求73個目 ページ24
「コネシマさんの部屋って何処でしたっけ」
「其処を右曲がった所や」
「了解でーす」
言われた通りに右に曲がると、見覚えのある黒の扉に水色のの縁の部屋が正面に。
扉を開けてコネシマさんを彼自身のベットに優しく降ろす。
先程の様な雰囲気は存在しない。
コネシマさんが優しい事、改めて実感した。
・
「鳩尾痛くないですか?」
「ん、まぁさっきよりかは全然マシやな」
「本当にすみませんでした、その……昔の癖、って言うのはさっきも言いましたっけ、」
「おん、言うてたわ」
「そうですか、うん、何か本当すみません」
そう言うとコネシマさんは、頬を掻きながら
少し黙り込んでから言った。
「余り謝られたりすんの慣れてへんから、謝らなくてええわ。
俺だってその、Aの気に触れる事した訳やし?」
気になって後ろを見ると、
彼は周りをちらりらと気にしながら、更にこう告げる。
「謝るよりも先に、今後こういう事が無くなる方が俺的にはええと思うけどな」
その言葉が心の奥に浸透するには、そう時間はかからなかった。
何故だか、懐かしくも感じるその言葉は。
頭の片隅で、3人の姿がチラつく。
だけどそれは直ぐに姿を消して今まで通りの情景が目に映った。
「そう、します。頑張りますね、私」
この時の私の顔は、どんな表情だったのだろう。
・
部屋を見渡せば、意外にも綺麗な状態である事に驚く。
それが果たして性格から来るものなのか、はたまた、唯単にこの部屋でいる時間が少ないだけか。
私には関係の無い事だと判断して聞きはしなかったが。
「今何時や、おし、まだ時間あるな、」
「?」
後ろで声がすると思ったら独り言だった様子。
それにしてもコネシマさんは良く動く人だ。
彼に疲れと言うのは存在しないのだろうか?
暫くすると、彼の座るベットの横をぽんぽん、と叩かれた。
座れ、という合図なのだろうか。
取り敢えず頷いて横に座った。
すると何故だか溜息を吐かれて、呆れた表情で此方を見た。
訳が分らず頭上に?ばかり浮かべていると、急に肩を掴まれて少し止まった後、
再度溜息を吐かれて彼は離れて行った。
そして一言
「警戒心がまるで無やもんなぁ、」
と頭を掻いて、困った表情をしていた。
今の要素何処に警戒する必要があるのか私には、さっぱりだった。
それを見透かす様に彼は独り頷いていた。
「俺だからまだ良かったけど、今後は気を付けるんやぞ」
ウチには"エース"が居るんやから。
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代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので、其処まで意識しておりませんでした。指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては、このままの配色で行きたいと思います。ご理解頂きます様宜しく御願い致します。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ(らんちゃん)のなんか恥ずかしいね。がグッ……ガハッ(吐血&鼻血)だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので、どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ!すごい作品ですね!話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました!終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:代口 | 作成日時:2017年1月29日 23時