情報屋。【銀魂】 (ページ33)

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【Aside】

銀時｢おめぇもカフェインとりすぎてんじゃねェか？｣

2杯目のいちごパフェは

ゆっくりと食べ進めている旦那にそう言われる

『眠気覚ましに飲んでるだけや

屯所から出てそのまま仕事にいったからな

寝てないんよ』

こちらも2杯目のコーヒーを味わいながら答える

ん、ファミレスのコーヒーにしては美味い

銀時｢へぇ、ご苦労なこった

そんで攘夷志士に追いかけられるたァな｣

微塵もそう思ってなさそうな口調で呟かれるが、

その口の横にはクリームが付いていた

『……そんなベタな』

銀時｢？｣

クリームをつけたままこちらを向いてくる

子供か

『口横にクリームついてるで』

銀時｢あ？｣

旦那はクリームを取ろうと口端を指で拭う

布で拭えば一発なのだが

甘いクリームを少しも無駄にさせまい、という

強い意志を感じる

いい加減コーヒーで苦くなりすぎた口には丁度いい

そう思い、

旦那の口元のクリームを指ですくい舐めとる

銀時｢は、｣

『いい口直しになったわ、ごちそうさん』

ここのファミレスは当たりやな

コーヒーもパフェのクリームも美味い

銀時｢……そんなベタな｣

旦那が何か呟いているが気にしない

今まで食べかけの団子を食べられたり

飲みかけの酒を飲まれたりしていたので

怒ってはいないだろう

旦那、人の食べ物取りすぎでは

食い意地張りすぎちゃう？

もしくはあれか、ジャイ〇ンか

銀時｢誰がガキ大将だ｣

『んふ、すまん』

フリーズしていた旦那がパフェを食べ終わった

銀時｢ごちそーさん｣

『はいよ

今日は旦那らも屯所来るんやろ？』

銀時｢まぁな、

あんなむさ苦しいとこに行きたか無ェが……

神楽がお前ェと泊まりてぇってうるせぇし……

なんでンな懐いてんだか

ま、ゴリラがタダ飯食わせてくれるらしいしな｣

『相変わらずやなぁ』

がめつい旦那に苦笑しつつファミレスを出る

互いに泊まりの準備をする為、一旦帰ることにした

『じゃ、また後で』

銀時｢また追われたりしたらめんどくせぇだろ

おら、乗れ｣

そう言って

スクーターに乗ってる旦那は自分の後ろを指差す

『旦那が優しい……だと……？』

銀時｢てめぇ相変わらず失礼な奴だな｣

『冗談や

じゃ、よろしゅう』

銀時｢ん｣