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【Aside】
『……もう一回聞くで
あの高杉晋助が、こんな情報屋になんの用や?』
高杉晋助
鬼のように強い隊、鬼兵隊を率いる、
攘夷志士の中で最も危険とされる男
高杉「……お前ェを手中に納めれば
この国なんざ簡単に潰せると思ってな」
『買い被りすぎちゃう?
そんな事は無いと思うんやけど』
高杉「……情報屋、鬼兵隊に来ねぇか」
暫しの沈黙の後、
自分じゃない、他の何かを睨みつけるように言う高杉
『……ま、アンタの考えには同感やけどな』
高杉「!」
『天人を好きな訳ないやん?
ただ厨二病患者にはついて行か「あ?」あてッ』
頭を握り潰されそうになる
こんなにほっそいのにようそんな力でるなぁ
とか呑気に考えていれば
高杉「……この場でお前ェを無理矢理連れてくのも
いいと思わねェか?」
何故かSスイッチが入った低杉くん
口角を上げながら囁いてきた
『何?大人しく離してくれないん?』
高杉「そっから鬼兵隊に入れるのもアリだな」
『いやナシやで』
そう言いつつ自分の腕を勢い良く引き、蹴りあげる
……避けられたか
少し離れた低杉くんに掴まれている手首を引き、
その腕を掴む
勢いで低杉くんと体制を入れ替えれば、
低杉くんに壁ドン(腕拘束)完成
高杉「おい、何しやがる
……さっさと離せ」
『いや低杉くんもしてたやろ?
にしても綺麗な顔やな、腹立つわ』
高杉「……離せ、今すぐ」
大分殺気を感じたので離す
いや、先に仕掛けてきたのはそっちやん
『ま、そういう事や
まぁでもこれからも仲良うしてな
したくないなら別にええんやけど』
高杉「……いや、お前ェさんは使わせてもらうぜ
面白くなりそうだしなァ」
『おおきに、報酬はたんまり貰うけど』
高杉「チッ」
『なんや今の舌打ち
倍料金にするで』
高杉「……だが、お前ェ
元々こっちでもなけりゃ幕府の犬でも無ェだろ
さっきの様子じゃ幕府の上層とは関わりあるようだがなァ?」
『ん、自分は中立やし』
高杉「中立?」
『ほ、中立
攘夷志士にも幕府にも情報を売る
敵だけじゃなく、その味方の情報も握っとるからな
迂闊に手は出てこんの
売る相手と情報も大分選ばさせてもろうてるけど』
高杉「……」
『ま、その分売れる情報も限られてくるんやけどな』
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作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時