10 花見篇 ページ11
【Aside】
暖かい春風が桜の花弁を運び、頬を撫でる
今日は特に仕事も入っていないので
桜でも見ようかと公園へ向かっていた
『ん〜、いい天気やなぁ、平和やぁ』
桜の木々が並んでいる並木道を通っていると
何やら騒がしく、聞き覚えのある声が聞こえきた
「叩いて被ってジャンケンポン大会ぃぃぃぃぃ!」
「花見関係ねぇーじゃん!!!」
『またアホな事しよるなぁ……』
と言いつつも、暇なので声のする方に向かって行く
『お、こんにちはぁ、新八くん』
新八「あ、Aさん!こんにちは!」
声を掛ければ振り向いて挨拶してくれる新八くん
最近の子でこういう子少ないで
そのまま育ってくれな、新八くん……
とりあえず頭を撫でてやる
新八「え、ちょ、Aさん???」
『そのまま良い子に育ってくれな、新八くん』
新八「え?は、はぁ…?」
銀時「おいうちの従業員に何やってんだ黒ずくめ野郎」
『あ、万事屋の旦那、丁度良かった
これ花見用に買ってきたんやけどあげるわ』
割り込んできた旦那に
丁度買っていた日本酒の瓶数本とつまみを渡す
酒瓶を受け取った瞬間、にやっと口角を上げる旦那
銀時「ま、ゆっくりしてけよな!!!」
神楽「ありがとナ!A!!!」
新八「態度変わりすぎだろアンタら!!!
すみません、ありがとうございます!」
『いや、花見用やしな。礼はいらんよ
ほんまええ子やな、新八くん〜』
また新八くんの頭を撫でようとすると
「あら?新ちゃんや銀さんのお知り合い?」
女性の声が聞こえ振り返る
新八「姉上!
はい、最近お世話になってるAさんです」
お妙「あら、そうなの?
はじめまして、新ちゃんがお世話になってるみたいで」
『んあ、どうも
新八くんのお姉さん、でええんよな?
えらいべっぴんさんやな
こちらこそはじめまして、よろしゅうな〜』
お妙「まぁ、べっぴんさんだなんて……
こちらこそよろしくお願いしますね!
どうです?折角でしたら一緒にお花見でも!」
『ええの?
じゃあご一緒させてもらうわ〜』
妙ちゃんに手を引かれながら万事屋の輪へとお邪魔する
横には真選組もいた
……なんで??
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作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時