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「…久しぶりだな」
『っは、はい、お久しぶり、です』
「取りあえず家、上がっても良いか」
『はい、た、ただいま』
腰は抱きすくめられたまま、どこか虚ろな万次郎くんに言われたままに家に上げる。
私の部屋につき、万次郎くんはベッドに腰掛けるとぽつりと話をし始めた。
「オレ、オマエが刺されたって分かったとき、助かるって、そう思わなきゃいけないのに最悪が過った」
「オレがついてなきゃいけなかったのに、あんなのに足止めされて、オマエの方、行けなくて」
「オマエはケンチンの事庇ってくれて…。でもだからオマエが傷付いて良い理由になる訳じゃねぇんだよ」
『まんじろ、くん…』
万次郎くんは私の手を取ると、すり、と頬を寄せた。
「オマエ、傷だらけだ」
「まだオレより年下で、しかも女の子で、こんな痕になるような傷がついて辛くねぇ訳がねぇのに」
「オレが辛いとか、訳分かんねぇ…。ずっとそう思ってたんだ」
『…』
「オレ、オマエが好きだよ。じゃなきゃこんな、心臓が刺されたみたいに辛いのとか説明つかねぇもんな」
「オマエと他の奴が喋ってるだけで心の中でどす黒いナニカがぐるぐるして、オレが最初に見つけたのに、とか思っちゃうんだ」
「止められねぇんだ。オマエに何かある度に、オマエを閉じ込めてしまいたくなる」
息が詰まるような、そんな感じがした。
「今答え出さなくて良いから、頼むから___」
今にも泣きそうな、そんな顔をして口を開く万次郎くん。
「________オレの前から、居なくならないでくれ」
﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋
新作作りました！吸血鬼夢主×梵天です、宜しければ( ; _ ; )
▼吸血鬼少女は断固反社お断りしたい【梵天】
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沙耶(プロフ) - とっても面白いです！他の作品も読んでいて楽しいです。出来ればこちら更新してくださると嬉しいです。未来のことも気になりますし！ (2022年9月25日 22時) (
レス) @page31 id: 5943b8e857 (このIDを非表示/違反報告)
Rii - 本当に面白い･･･。続きを更新してくださるとすごく嬉しいです･･･！ (2022年9月17日 13時) (レス) @page31 id: 6d42949a76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます。drem要素はナシですがkkak要素は少しだけ入れようと思ってます；； (2021年12月5日 21時) (レス) id: 360fc9d44a (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 素敵です！一つ質問ですがこれって、ドラエマやココ赤はありですか？ (2021年12月5日 19時) (レス) @page28 id: 84912e6348 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - ttakedasaki0906さん» コメントありがとうございます！頑張ります( ; _ ; ) (2021年12月3日 22時) (レス) id: 1410bbb1e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー。 | 作成日時：2021年11月15日 18時
