巻き込まれ系少女は不良から逃げたい２【東リべ】

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「あ？なんだテメー」

「正義の味方気取りか？」

「それより、何て名前なのオマエ？蘭ちゃんに教えてみな♡」

『え、えっと』




三つ編みさんは呆気に取られているチンピラの手を私から引き剥がし、普通に私に話しかけてきた。


メ、メンタル強すぎでは……！？




「オイテメェ無視してんじゃねぇ！！」

「おい待て、”蘭”って、まさか灰谷兄弟……」

「は？こんなトコに灰谷兄弟が居る訳ねェだろ！！それに1人だけだし＿＿」

「オイ兄ちゃん何やってんだよ」

「は、ははは灰谷竜胆……！？」





ハイタニリンドウさんという水色と金の髪の人がやってきて焦り出すチンピラ達。も、もしかしてこの2人、ヤバイ人だったりする……？？





「……で」






ギリ、とチンピラの腕を握って凄い笑顔で睨む三つ編みさん。





「さっきからウルセェオマエらは痛い目見ないとわかんねぇ？」

「っひ、すみませんでしたぁああ！！」

「兄ちゃん勝手に居なくなんなって……、この女何？」

「絡まれてるの見つけて顔がタイプだったから声掛けた♡」

「ハァ！？」





ゴメン、ハイタニリンドウさん。私もかなり謎の状況だと思ってるしそう言いたくなるのも分かるよ、うん…。





「ま、危ないトコだったな。俺らが来なかったらどーするつもりだったんだ？」

『て、手出されそうになったらそのまま回し蹴りでイケるかなって？？』

「ハハッ、何だそれサイコーじゃん♡」

『あ、ありがとうございます？？』





褒められちゃった。

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