好きと言ってみた ページ3
Aside
▷▶︎▷
ここはブラックの部屋の前。
私は扉の前で立ち止まっていた。
ブラックと付き合ってから、好きという言葉は何回か言ったことはある。
だけど、どれも面と向かって真剣に言ったことはない。
勿論、彼の事が嫌いな訳ではない。
私が恥ずかしくて言えないだけだ。
彼の照れる顔を見てみたい。
(今日こそは…)
そう思いながら、勢いよく扉を開けた。
「どうしたんです?A」
まさかの編集中だった。
コーヒーでも持ってきた方が良かったな…。
「あ、えーっと…ブラックに言いたい事があって!」
「新しい企画でも思いついたんですか!?」
ブラックは目をキラキラと輝かせる。
残念だけどそうじゃない。
「そうじゃなくて…」
「好き!」
やってしまった。
言い方を全く考えていなかった。
普段はあれだけ言えるのに…。
本人を目の前に、二人きりになると言えなくなってしまう。
「Aも随分積極的になりましたね〜」
ブラックは、ニコリと笑ってそう言った。
伝わったのは良いけど、それ…だけ…?
照れてくれたりするのかと思っていた。
そう思った私が馬鹿だった。
「オレちゃんはAの事を愛してますよ」
想像以上の返答に、私の頭は追いつかなくなった。
「Aはオレちゃんの事愛してないんですか?」
「えっ…いや…その…」
私も愛してる。
だけど、それを口に出すのはハードルが高すぎる。
今、私の顔は真っ赤になっているだろう。
焦る私、ニヤニヤと笑うブラック。
私が彼を越せるには、まだまだ時間がかかりそう。
もしかしてと思い、ブラックの方をもう一度見る。
「オレちゃんの顔に何かついてました〜?」
「ふふっ。別に何もついてないよ?」
ブラックの耳が、薄らと赤くなっていた。
彼を簡単に追い越すことはできなくても、追いつくことはできるかもしれない。
▷▶︎▷
鮭の神様(元 レオ)さん、リクエストありがとうございました!!
大変遅くなり、申し訳ないです…m(*_ _)m
してみた系を1話に1人のキャラでまとめようとしたら、こうなってしまいました()
「思ってたのと違う!」という場合はコメ欄に書いていただければ直ぐに書き換えますので!
また良ければリクエストお願いします!
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ロア - 100頂きー!!頑張て下さい! (2022年12月30日 21時) (レス) @page14 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅炎(プロフ) - あっ、待って!やっぱりリクエストは壁ドンされてみた!でお願いします!先程書いたリク(優しくハグされてみた)リクエスト表に書いてあったバックハグとほぼ同じ内容だという事に気づいたので訂正しました!すみませんm(_ _"m) (2022年8月30日 21時) (レス) id: e74500ea3d (このIDを非表示/違反報告)
紅炎(プロフ) - 初めましてです!最近しらはさんのこのブラックチャンネルの作品を見つけて激ハマりしています!短編集も最高です! ブ──(⑉゚།།゚)──ッ もし良ければリクエストで優しくハグされてみた!です!これからも無理なさらない程度に頑張ってください! (2022年8月30日 20時) (レス) id: e74500ea3d (このIDを非表示/違反報告)
しらは(プロフ) - 欲楽翠さん» ありがとうございます!!更新頑張ります! (2021年1月3日 16時) (レス) id: d2dffb6dbd (このIDを非表示/違反報告)
欲楽翠 - こういうの少ないので嬉しいです!次も面白いもの待ってます。 (2020年12月31日 20時) (レス) id: c69c143e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらは | 作成日時:2020年12月6日 10時