47、護る ページ48
「Aー。どこ行くの〜？」
『今日は集会。』
「俺も行っていい？」
『ダメって言ってもくるやろ？』
「まぁね。」
あれからマイキーと学校以外ずっと一緒に行動している。
私としては嬉しい。
好きな人と一緒にいれるのだから。
でも…
『ねぇ。近くない？』
「そうかなー？」
『うん。近いわ。』
いつも私のちょっと後ろに立つとぴったりと身体をくっつけている。
『歩きにくない？』
「俺は歩きにくくない」
絶対嘘だ。
さっきからちょくちょく引っかかってるもん。
最初の方こそ照れてしまって大変だったが数日もすればなれた。
『あ、たい焼き売ってる』
「買おう買おう！」
2人分をマイキーが買うと一つ分けてくれる。
「美味しい？」
『ん。美味しい。』
そんなことを言いながらバイクの元へと歩いていく。
2人はバイクに跨ると一緒に集会へと向かって走って行った。
「また、マイキーいるじゃん。」
百「旦那連れてこないでよー！」
蘭「ラブラブだね！」
瑠「似た者同士。」
そうやって冷やかされて顔に熱が集まった。
『やめてーや！”まだ”そんなんちゃうし！！』
「え？”まだ”？」
マイキーにそう言われて顔が林檎のように真っ赤になるA
『いっ…今のは…ほら…言葉の誤っていうか…ね？』
マイキーは少し考える素振りをするとサラッと言葉を吐き出した。
「俺はAのこと好きだけど？」
『え』
「え」
百「はぁ？」
蘭「うっそ…」
瑠「マジかよ」
「「「ええええええ！」」」
その場が一気にうるさくなる
百「おい。ふざけて言ってんじゃねぇだろーな！？」
百樹がマイキーの近くによると胸ぐらを掴んでいた。
Aは放心状態だ。
「好きな女守りたいからこーやって一緒にいるんだけど？」
その言葉を聞いた百樹はマイキーの胸ぐらを放す。
周りはマイキーの言葉にキュンキュンしながらキャッキャっとわらわらしてた。
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作者名：凛 | 作成日時：2021年9月24日 20時
