4、喧嘩 ページ5
『なんや、思ってたより手ごたえないなぁ。』
そう言いながら彼女は足で相手の頭を蹴り頭を下げさした後下から爪先で眉間を蹴り上げた。
「っ!!」
倒れ込んだ男をひたすら踏み続ける。
ドカッ
『男が!』
ドカッ
『タイマンの意味』
ドカッ
『しらねぇとか!』
ドカッ
『やばいだろ!!』
ドカッ
『卑怯な手!』
ドカッ
『使おうとしてんちゃうぞ!』
バキャ!
最後の一踏みで彼は白目を剥いた。
「A、やりすぎ。それ以上は駄目だ。」
もう一度踏もうとすれば膝を雪に膝をもたれて止められた。
『でも、こいつ、この子頑張ってんのに卑怯なことしようとしたで!』
「まず、これは私らの喧嘩じゃないでしょ。」
『あ、そうやった…』
そう言ったAはボコボコにされていた金髪の男に向き直るとほんま堪忍なぁ…といって軽く頭を下げた。
「なにしてんの。お前ら。」
男に軽く謝った時、遠くの方から声が聞こえた。
「「「お疲れ様です!総長!」」」
『……。これって……怒られるやつ?』
「怒られるだけですめばいいね。ほんと。馬鹿」
バシンッ
『痛いわ!!』
彼は大きな男を引き連れて綺麗な金髪を靡かせながら歩いてくる。
「…。ここら辺じゃ見ない顔だけど。」
『まぁ、ここら辺の人ちゃうし。今日ここにおったんたまたまやし。』
「しょーもない嘘吐くな。」
バシンッ
『いったぁ!!何回叩いたら気がすむねん!』
その瞬間、ひらりとなびく白の特攻服に描かれた百合會という文字が男達の目に入る。
「マイキー…。こいつら…。」
「やっと見つけた。」
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作者名:凛 | 作成日時:2021年9月24日 20時