20、現代 ページ21
「ねぇ、探して欲しい人がいるんだけど！」
帰ってきた花道はナオトに向かってそう言った。
「誰ですか？」
「百合會の龍牙峰Aと氷河雪」
「その2人が何か関係あるんですか？」
そう言うと武道は大きく頷いた。
「過去が変わったことで出てきた人物なんだ！この2人はマイキー君とドラケン君と仲良いみたいだったし、東卍と同盟を組んでたんだ！」
「なるほど…調べてみますね。」
それから数日が経ち、ナオトから連絡があった。
「見つけましたよ。龍牙峰A。」
そして俺たちはAに会うべくある病院に立っていた。
そして、そこに広がる景色に息を呑む。
そこには病室で静かに眠るAとそのお見舞いに来ていたであろう雪が椅子に座っていた。
「あれ？なんか久々だね。へっぽこ君。」
雪さんは静かにAの髪を撫でた。
「A、へっぽこ君が来たよ。」
そう話しかけても彼女は目を醒さなかった。
「雪さん、Aさんはどうしたんですか？」
その言葉に雪は静かに口を開いた。
「あんたもみてたでしょ。血のハロウィンの日、マイキーを鉄パイプで殴ろうとした一虎ってやつの攻撃をもろに受けたんだ。マイキーを助けるために。いつもなら鉄パイプで頭を殴られても大丈夫なのに、その時に限ってあたりどころが悪かったんだ。その日から目を醒さない…。」
そう言いながら雪は手を強く握った。
「Aはマイキーのことが好きだったし、マイキーもAのことが好きだったっ！！なのに！なんで…それに、マイキーは83抗争の時にドラケンが死んでから変わった。それを支えてたのがAだった…」
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作者名：凛 | 作成日時：2021年9月24日 20時
