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｢ブラックにスマイルにアリス…ああ、そうか｣
何かに納得した医師は、乗っていた車椅子から立ち上がった。
｢ジョーカーが言っていたことは、本当だったワケか｣
そのまま靴音を鳴らして階段をおりてくる。
足が悪くて車椅子に乗っていたはずなのに、彼の歩き方は歩行が困難には見えない。
｢お金でどうにもならない分、警察よりタチが悪いと噂の女王の番犬君と猫ちゃん｣
それだけでなく、この医師はAたちの裏の顔を知っているらしい。口ぶりからしてジョーカー達から聞いたのだろうが、それを聞くということはただの雇われ医師ではなく、彼らとは親密な関係だったということだ。
けれど、ジョーカーは知らなかった。
医師が歩けることを。
｢先生…あんた足…歩けて…｣
｢足？ああ、僕本当はなんでもないんだ。
君達みたいな子はああしてた方が警戒されないから座ってただけーーーあ｣
医師は血だらけで倒れているケルヴィン男爵を見つけると、急いで駆け寄っていく。
｢あ〜こりゃもーダメだな。
酷いじゃないか。やっと僕の理想を理解してくれるパトロンに出会えたってのに｣
｢理想？｣
セバスチャンの問いかけに、医師は今までの努力を輝かしいものだと言わんばかりに話し出す。
曰く、昔から完璧な技師を求めて開発を続けてきたが中々見つからずにいた。だがある日、究極の素材を見つけたのだとか。
その素材はココでしか手に入らないという。
ココだけでしか入手できない素材…骨…手触り…
医師の言葉と一連のことを結びつけると、ある1つの答えに行き着く。Aとシエルはそれに気づいた。
｢まさか、貴方…｣
｢お、俺らは…なんてモンをッ…ゲホッ｣
ジョーカーも自分の義手の正体が分かると、身体中で拒絶するかのように嘔吐し、暴れた。
周囲から軽蔑の眼差しを向けられても、医師はなんでもないとばかりに囚われている柵から1人の子供をひきずり出してくる。
｢最高の作品を作るのに、最高の材料が必要なのは当たり前だと思わないか？犠牲ナシに成功などありてないってのに、世間の馬鹿共ときたら｣
子供を台の上に寝かせる。
ナイフを持った大人と、台の上に乗せられる子供。
その光景はシエルのトラウマに触れた。
ドクンと心臓が大きく脈打つ。
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向日葵 - 更新されてて嬉しくて一気に読んじゃいました！お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしてます！ (4月16日 2時) (
レス) @page34 id: cb9e52fa3f (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ(プロフ) - 続きください！楽しみにしてます✨ (3月4日 21時) (レス) @page25 id: 42fa138aff (このIDを非表示/違反報告)
しゅな(プロフ) - 更新ありがとうございます！( ；__；)大好きです！すごい面白い展開で、楽しみです、、！応援してます！ (2月1日 0時) (レス) id: 4012986507 (このIDを非表示/違反報告)
心美 - 最初見たときびっくりしましたよ！私の名前と全く同じ〜なんか嬉しいです！続き楽しみにしてます。 (7月23日 10時) (レス) @page7 id: b5a6a9d7fe (このIDを非表示/違反報告)
あられ - えー！！ここで終わってしまうの勿体無いです…更新される日を待ってます… (2022年11月3日 23時) (レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHION* | 作成日時：2021年11月23日 0時
