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そのままシエルvsソーマの言い合いが始まるのを、Aは黙って見ていた。
｢もういい。セバスチャン、こいつらをどかせろ ｺﾞﾎ」
｢かしこまりました」
セバスチャンの登場に、ソーマの勢いが弱くなる。
これでシエルを引き止めることは不可能になった...かと思われた時だ。普段温厚なアグニがキレた。
｢セバスチャン殿もセバスチャン殿です！それでもシエル様の執事ですか！？同じ執事として...いえ、友人として言わせて頂きます。ご主人様のお体こそ第一！今回はたとえ命令違反だとしてもシエル様の体調を想い、辛くともお止めするべきだと思いませんか。ご主人様にいつも朗らかで健やかでいて頂く、そのために命をかける。それが執事の美学というものではないのですか！？」
今まで自分なりに執事の美学を追求してきたセバスチャンにとって、その一言は衝撃だった。
｢主人の望みを叶えるのが私の役目だと思っていたのですが...確かに、その様な考えも一理あるかもしれません」
セバスチャンもソーマ側に傾こうとしていた。
Aも休めるのならば休んだ方がいいという考えだったので、この勢いに便乗することにしした。
｢部屋に戻りましょう」
｢Aまで何を」｢ほら、病人は寝ろ」
シエルが口を開くも、それはソーマによって遮られ、A＋ソーマの二人がかりで部屋へと引き戻されることとなった。
｢アグニ！粥と薬湯だ！」
｢かしこまりました」
｢勝手に...」
｢セバスチャン、寝間着の準備を。あと氷枕もお願い」
｢御意」
｢だから！」
強力なタッグが組まれたことで、シエルが言葉を挟もうとしても無力に終わった。
結果シエルは寝巻きに着替えさせられ、寝室のベッドで休むこととなった。
｢よし、これでひと安心だな！」
｢はい」
アグニ特製のお粥と薬湯も完食済。
｢僕は忙しいと言ってるのに...ｺﾞﾎ」
それでもまだ文句を言うシエルに、セバスチャンは布団をかけて無理やり寝かせる。
｢色々と分かってきた事ですし、皆様の言う通り今日くらいお休みになられてもよろしいのでは？」
枕元にいたAが、そっとおでこに手を当てる。
｢熱が上がってるわ」
その光景に懐かしさを感じたシエルは、ぼんやりとする視界に、幼いころのAの姿が見えた気がした。
瞼が段々と下がってくる。
｢おやすみなさい」
その言葉が聞こえた後、意識は夢の中へと落ちていった。
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向日葵 - 更新されてて嬉しくて一気に読んじゃいました！お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしてます！ (4月16日 2時) (
レス) @page34 id: cb9e52fa3f (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ(プロフ) - 続きください！楽しみにしてます✨ (3月4日 21時) (レス) @page25 id: 42fa138aff (このIDを非表示/違反報告)
しゅな(プロフ) - 更新ありがとうございます！( ；__；)大好きです！すごい面白い展開で、楽しみです、、！応援してます！ (2月1日 0時) (レス) id: 4012986507 (このIDを非表示/違反報告)
心美 - 最初見たときびっくりしましたよ！私の名前と全く同じ〜なんか嬉しいです！続き楽しみにしてます。 (7月23日 10時) (レス) @page7 id: b5a6a9d7fe (このIDを非表示/違反報告)
あられ - えー！！ここで終わってしまうの勿体無いです…更新される日を待ってます… (2022年11月3日 23時) (レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHION* | 作成日時：2021年11月23日 0時
