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「男の魅力は、血と汗とガッツだぜ」
腕の筋肉を見せつけられても、何も魅力を感じない。
「くらえ!青春のあーせー攻撃」
身体から出した汗をまとめたものを二つ作り出し、私たちに向かって投げてきた。汗で作られたそれは、当然臭う。
「いやあー!」
「っ!」
地面に当たったそれは、土を溶かした。当たったらやばいことが、一目で分かる。
次々と投げられる攻撃を、セーラームーンと共に避けていく。
臭いを遮るために片手は使えないので、こちらから攻撃を仕掛けるタイミングがない。せめて攻撃を一瞬でもいいから止めてくれたらいいのに。
どうするかと考えていた時、向かってきていた汗の塊に対し、駆けつけてきてくれたジュピーターが技で対抗してくれた。
「なんだ、こいつは」
「新たな敵?」
「...アメフト部の加山先輩」
敵の正体を告げると、みんな驚いていて、なんなら少し引いていた。
「くらえ!青春の汗ー」
空高く飛んだガッツは、上空から次々と攻撃を放ってくる。
く、くさーい!
当たりたくないし、臭いもきついしで、みんなで逃げる。
「その調子で、グラウンド十週」
「「「「「「いやだー!!」」」」」」
それもう一度と言って汗を溜め始める。やるなら今しかないと思い、ロットを取り出そうとした時だった。パチ、パチと指を鳴らす音が聞こえてきた。
「夜の暗闇貫いて」
「自由の大気駆け抜ける」
「三つの聖なる流れ星」
「セーラースター・ファイター」
「セーラースター・メイカー」
「セーラースター・ヒーラー」
「「「セーラースターライツ。見参!」」」
また彼女たちが現れた。
「今度はあたしたちが相手よ」
ファイターがそう言うと、ガッツは三人に向かって攻撃を放った。
「スター・ジェントル・ユーテラス!」
それを難なく攻撃で返したのは、メイカーだ。自身の汗をかぶってしまったガッツは、顔を押さえて苦しんでいる。
この人たち、強い。
「六人も揃ってこの程度なんて」
「それでもセーラー戦士なの?」
「情けないったら」
ただ性格は、厳しそう...
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作者名:SHION* | 作成日時:2022年10月20日 22時