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結局放課後はみんなで部活を見学することになった。今は体育館で星野くんがバスケをしている。そしてどこから聞きつけてきたのか、気づけば体育館内は女子生徒たちで溢れていた。恐るべし、アイドルパワー。

ちなみに、朝同様に学校終わりのレイちゃんもしっかり見に来ていて、彼女も相当熱狂的なファンなのだろう。


ゲームに一区切りがつくと、夜天くんは部活には入らないと言って帰宅し、大気さんは美奈子ちゃんと一緒に文化部を見学しに行った。美奈子ちゃんの行動力にみんなで感心していると、下から星野くんに声をかけられた。


「次どこ行く?」

「もう室内の運動部は全部見ちゃったから、あとは外部活だけだよ」


じゃあ外行こうぜと言う星野くん。拒否権のないそれにうさぎちゃんとため息をこぼしつつ、体育館履きから外靴に履き替えに、下駄箱に向かった。




ーーーー




「で、次はアメフトなわけ」

「かっこいい俺にピッタリだろ」

「どこが」

「うちのアメフト、結構強いらしいよ」

「ま、見てろって」


そういうと、星野くんは足元に転がってきたボールを手に持ち、制服姿のままゲームに参加しに行った。


「うそ」

「プロテクターもつけずに大丈夫かな?」


心配する私たちを他所に、星野くんはどんどんゴールへ向かっていく。バスケの時見たくこのままゴールしてしまうんじゃ...そう驚いていた時だった。


「うそ!!」


アメフト部の人が、星野くんに向かってタックルをきめたのだ。
星野くんはその勢いに負け、地面に倒れてしまう。


「星野!」

「星野くん、大丈夫!?」


一応目立った外傷はないが、さすがに今の行為はひどすぎる。そう思ったのはうさぎちゃんも同じで、アメフト部の人を批難していた。


「キャプテンの加山だ」


え?


加山先輩は突然、自己紹介をした。そして、星野くんに向かって手を差し出す。
星野くんはその手を取り、立ち上がった。


「あんたデカいな。すごいパワーだ」

「うちの連中相手に、よくやるな」

「おっかけかわすと思えば、楽々だぜ」

「どうだ、うちでやってみるか」

「もちろん」


ええ!

謎に通じ合っている二人に、私とうさぎちゃんは驚いた。
普通あんなことをされたら嫌になったり、怒ったりするのに...
これが男の友情ってやつなのかな。

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設定タグ:美少女戦士セーラームーン , 星野光   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:SHION* | 作成日時:2022年10月20日 22時

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