銀河最強の戦士と中立の戦士 (ページ11)

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｢夜の暗闇貫いて」

｢自由の大気駆け抜ける」

｢三つの聖なる流れ星」

｢セーラースター・ファイター」

｢セーラースター・メイカー」

｢セーラースター・ヒーラー」

｢「「セーラースターライツ・ステージオン！」」」

｢またセーラー戦士！？」

セーラー戦士ならば、味方？

そう、少しの期待を抱いた時だった。

｢スター・シリアス・レイザー！」

ファイターは迷いなくファージに向けて攻撃を放った。

ファージはその場に倒れた。

｢アリスちゃん！」

｢今楽にしてあげる」

セーラームーンがファージのもとに駆け寄るのを確認し、私は両者の間に立つ。

｢やめて！彼女はもとは人間なのよ」

訴えるが、ファイター達に届かない。

｢手遅れよ」

｢ファージ化した人間は、もう助けることができない」

｢そう、あの方以外はね」

ファイターの表情が曇る。

｢さぁ、どいて」

｢ダメ」

セーラームーンも立ち上がり、ファージをかばう。

｢どいてっ！」

｢「ダメー！！」」

私とセーラームーンの額が、強く光る。

｢この光は！」

突然のことにスターライツも驚き、攻撃態勢をやめる。
光の中でコスモスとセーラームーンはタクトを手にしていて、アリスを助けるべく力を使った。

｢スターライトハネムーン・セラピーキッス！」

｢スターライト・ピュリフィケーション！」

それぞれのタクトから放たれた暖かな光。それはファージを包み込んだ。

｢ビューティフォー！」

ファージは浄化され、アリスの姿へと戻った。

倒れこむアリスちゃんを咄嗟に抱き留める。
彼女に怪我はなく、顔色も正常で、ファージ化された影響はなさそうだ。

でも、今の人たち...それに新しい敵まで。
今、この星に何かが起ころうとしているのは間違いない。それって、最近感じる異変とも関係があるのかな？

｢味方、だといいね」

彼女たちが立っていた木を見ながら、ぽつりとつぶやくように言ったセーラームーン。

｢うん、そうだね」

まだ分からないことばかりだけど、今はただ、そう願うばかりだ。