Wartime Karriere2 ページ4
コンコンコン、と戸をたたく。中から警戒した声で返事をしたのは少年とやつれた女性。
「はい！」
「どなたですか…」
「Aです」
「！どうぞ中へ」
すぐに戸を開け、Aが中に入ったらすぐに閉めた。
「この前、リランが体調崩したと聞いて。あと、ラウムがなくしたって言ってた…これ」
Aが取り出したのは先ほど殺した男から奪った袋だった。袋の中からいくらか取り出して女性に渡す。ラウムと呼ばれた少年には綺麗な緑色の石。
「あ…でも、Aさん。こんなにも…」
「大丈夫ですよ。さ、娘さん…リランの病気を治してあげてください。ラウム、もうなくすんじゃないぞ」
「うん！Aさん、ありがとう！」
ラウムの頭をクシャッと撫でて家を出ていく。その後もいろんな家を回っては金を渡していくA。家に戻ったのは大分、後だった。
「…っはぁ」
大きなため息をついてマントとマフラーを壁にかける。白銀の髪がふわっと広がる。椅子にもたれていると、机の上に香りのいい暖かいものが置かれた。
「たまにはつきあえ」
「紅茶か？珍しいな」
「まぁな。地上の連中からぶんどったものだ」
「そうか。イザベルとファーランは立体起動大丈夫か？」
「あいつらもだいぶ乗りこなせるようになった。俺含め、お前ほどじゃねぇが…」
「そりゃものにもよるさ。ナイフの扱いはリヴァイのが上だ」
「そうか」
二人とも紅茶をすする。しばしの沈黙が流れた。それを破ったのはリヴァイ。
「いつまでその喋り方をしている」
「…癖がついただけだよ。っはぁー…なんか体中が休息を求めてる」
「年じゃねぇんだ。てめぇは体を酷使しすぎだ」
「言ってることがおかしいぜ。あー、本当になんなんだよ…」
「今回の敵は数が多かっただけだ。てめぇ一人でやったなら当然だ」
「リヴァイは瞬殺じゃねーか」
「男女の差だ」
「うっ…」
普通の喋り方、といっても若干男言葉は残ってる。だが、先ほどの口調に比べればだいぶ柔らかく、年相応の声だった。
「いい加減、ナイフがやべぇな…使い慣れてたんだけど」
「てめぇがもっと扱うのがうまくなったら俺のをくれてやる」
「…ぜってーもらう」
リヴァイのナイフとAのナイフは同じもの。リヴァイのが扱いになれているため、血に染まることがなかった。いまだに毎日磨いているナイフは新品のようだった。
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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2017年1月25日 7時) (
レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です！頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます！決してなりすましではありません；；ｗ心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2015年8月22日 23時
