【戦国BASARA】戦国武将が戦国武将の元にトリップしてきた件について (ページ12)

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第十噺：未来はかくも危機非ずページ12

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『なんと……未来では武器を持つと罪になるのですか……』

「おうよ！」

『し、しかしそれではいざ敵が乗り込んできては撃退する術が……』

「【未来ではそんな物騒なことは早々ない】」

『なんと……』

家康殿が望んだとおりの世になったのか……

と、私はかつて豊臣にいた家康殿との会話を思い出す

とにもかくにも、それが法ならば仕方なし。

郷に入っては郷に従えという。

『まつ殿。これは私の命より重き父から受け継いだ刀……どこか人目のつかぬところに保存していただきたく……』

「まぁ……ええ！大切に保管いたしましょう！」

昼餉(未来では三食が基本らしい)を大きな机で皆々様と頂きながら、そんな話をする

どうにも平和が過ぎるが、腕に覚えはある。この寮は私がお守りしよう

「ところで、アンタってゲームでは豊臣についたよな……何でだ？」

「オイ、Aルートプレイしてねーのか……」

「sorry、お前らが独占するから俺に回ってこねーんだがな」

「……そりゃ悪かった」

『そう、ですね。一つは……家康殿の綺麗事に腹を立てたのです。』

「わ、ワシのことじゃないが……そう言われるとどうも……」

『お気を悪くされたならば申し訳ありませぬ。ですが……そうですね。私の住む山は平和でした。何事もなかったのです。それは家康殿の望むソレ……だったはず。』

しかし

母と父は、私の留守中、賊に襲われこの世を去った

『平和の中にも、脅威はあった。誠の平和など、人間の見えぬソレでは築き得ないと思いました』

なれど、秀吉様の見た日ノ本は、平和こそ築き上げないが……

富国強兵。異国をも支配し、日ノ本が強くなる

そうすれば、何に脅かされることなく、民が強い意志を抱いて暮らせると思った

『そうすれば、日ノ本の民がもう、何に怯えることもないと。思いました。今思えば、それもまた浅はかでしたね……』

異国にも、人がいて、文明があり、等しくそれは命だというのに

「……」

『二つ目は。ただ単に私の強さを秀吉公が買ってくださったお礼であります』

「うむ。我も時折我を使ってプレイするが……オーラがあるな」

「流石は秀吉だね」

『そして三つは……フフ。これは随分幼稚です』

「な、何でござるか？？」

幸村殿に、幸村を重ねながら、見やる

『幼馴染と敵になりとうなかった。それだけで御座います。』

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昼餉編続きます