Will get married.【梶裕貴】

ずっと ページ39

3分くらいしてすぐに裕貴くんが戻ってきた。


「もー、バス乗った瞬間に『自分で着替えたー！！』って言ってた。」

「だろうと思ったよ」

「…そうだ、ちょっとじっとしてて」


そう言ってお姫様だっこした。
結婚式以来だ。

「わっ！！ちょ、いきなり何！？」

「うん。まだ余裕。」

「何が！？」


「いや、さっき腰痛いって言って思い出したから。」

「まだ10年経ってないよ？」

「1年おきにする？」

「…それでもいいけど」

ゆっくり下ろすと、息をつく間もなくキスをした。


「な、何年たっても新婚の感じ抜けきらないよね…」

「いいんじゃない？一生新婚気分で。俺はいいよ？」

「…私も」



未だ、私たちのことは秘密のまんま。

晴人にもパパとママのお仕事の事はみんなには秘密だと約束している。


パパに似て真面目なところがあるからちゃんと守ってくれる。


「…好きだよ」

「も、もうそんな真っ赤になったりしないよ！？」

「別に狙ってないし…Aは？俺の事」


「…大好きだよ」

「俺も」


ずっと、

一緒にいようね。

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