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聞きたかったんだよ ページ21

「え…?」



なに…言ってんの?



「そ、そんなの!梶くんが大好きだからに決まってんじゃん!!

私が梶くんが知らない男の人と手繋いでもいいの!?
そんなに私のことどうでもよくなったの!?」


「ち、違う!どうでもよかったら助けないし、こんなことしてないよ」

「じゃあなんで…」



「…Aちゃんには俺がいるから、繋がなかったって、

ちゃんとAちゃんの口から聞きたかったんだよ

…ごめんね誤解させて」


「そんなに心配?」



「愛されてるなぁって実感が欲しいだけ」

「…目閉じて。」



「え?なんで?」


「いいから!!」



そう言われて目を閉じた梶くんに正面からキスした。


「え、ちょ…Aちゃん…?」

「愛してなかったらこんな事しないし…」

「…なんか、珍しいね」

そう言ってクスッと笑った。

「い、いつもと変わんないし!」



「どこが?
…なーんかAちゃんからグイグイくるし、

ツンデレ気味だし。」



「ツンデレは否定するからね!?」


「いーや、そういうとこあるよ?
気づいてないだけで」

「だから!!!」


そんなやり取りのうちに、ふとサイドミラーに歩いてくる人影が写った。


「…あ!!先輩!」


「そ、そうだった!行っといで!
ほんとにすみませんでしたって伝えといて!」

「うん!」




「あ!それと…」


「わっ…!」


ドアにかけた手を掴まれて、

何事かと振り向くと梶くんが少し笑っていた。


「Aちゃんの彼氏は俺だけだって、ちゃんと自覚しておくこと。いい?」

「わかってるよ、遅くならないように帰るから。

行ってくるね」

「…気をつけてね!」


ドアを閉めて一度振り返り、手を振ると車は走り出した。

本当に好き?→←繋がなかったの?



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rinon(プロフ) - 1作目から読みました!読んでいてすごく面白かったしドキドキしました笑とても素敵な作品をありがとうございました! (2018年10月11日 21時) (レス) id: f99e4cad7a (このIDを非表示/違反報告)
梶くんLOVE - すっごく面白かったです!何度も読み直しちゃうくらいこの作品大好きです! (2018年9月17日 19時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 1作目から三日かけて読みました!ものすごく内容が凝っていて、面白かったです! (2018年3月6日 2時) (レス) id: a8be3044ec (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 1作目から読ませていただきましたっ!!!本当に楽しかったです! (2018年2月4日 11時) (レス) id: 967f86594e (このIDを非表示/違反報告)
霜架 - 2日で、読みきりました!とっても面白かったです!素敵な作品ありがとうございました! (2017年6月24日 11時) (レス) id: 6ed6169ed9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:simuko | 作成日時:2015年12月22日 21時

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