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俺に託してよ ページ16

早めにに収録が終わった平日、
山浦さんにご飯を奢ってもらっていた。

「って、わけでバレました。」

「あーららら」

「無理にサプライズにする必要もないんでいいんですけどね」

「私もどーしよっかなぁ…やれ誕生日だーとか、やれクリスマスだーとか言って毎度毎度はしゃぎすぎてるから

大人らしく落ち着いて過ごすのもいいよね」

「例えば?」

「段ボールからチョコ持って出るとか」

「あの…自分が言ったことと勝手に変えないでください」

「やっぱ勢いって大事だよー」

「じゃあそうすればいいんじゃないですか?」




「……Aちゃんも高校卒業か」

「? なんですか突然。
今の話に卒業の話題なんか全然なかったじゃないですか」

「ふと思っただけだよ。
…よくここまで大きくなったね」

「お母さんですか…」

「んー…いや、事故ったり怪我したりまー大変だったけど、

…でも梶くんのおかげかもねぇ」

「…それは思いますけど」



「結婚式呼んでよ?」


「当たり前じゃないですか!!」

「ふふっ、なら良かった。」

.




.




.

「ただいまー」

いつもより遅くなってしまった…

さすがに梶くんも帰って来てるらしく電気は付いていた。

「あー、もうーやっと帰って来た」

「ごめんね?」

「まあ、山浦さん一緒なら安心だけど」

「久々に2人でゆっくり話したら山浦さんお母さんみたいになってた」

「娘みたいなものでしょ、きっと」


「山浦さんは子供作らないって言ってたからねー」


「あ、そうなんだね」


「……私さ、もし私たちともう1人家族ができたらって時々考えるんだよね」


「俺だって思うよ。
…でもまずは自分たちのことだよね」

「うん…」

「さ、着替えてきなよ。あったかくしないと風邪ひくよ?」

「…梶くんはさ」

「ん?」

「恋人と夫婦の境界線ってなんだと思う?」

「え?……そうだなぁ。
彼女から奥さんになって、彼氏から旦那さんになるっていうのも1つだけど

人生を拓せるかどうかじゃない?」


「…人生か」


「愛の深さが違うっていうの?なんだろ…」

「私でいいの?」

「なにが?」



「人生託すのが」



「何を今更…

拓せるから、結婚しようって言ったんでしょ?」

そう言って優しくキスをした。



「心配しすぎ」

「だって…!」

「俺も託すから、俺に託してよ」



ちょっと自信ありげに言った梶くんを見て、結婚する実感が少し湧いてきた。

忘れちゃった感じ?→←良かった…俺で



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rinon(プロフ) - 1作目から読みました!読んでいてすごく面白かったしドキドキしました笑とても素敵な作品をありがとうございました! (2018年10月11日 21時) (レス) id: f99e4cad7a (このIDを非表示/違反報告)
梶くんLOVE - すっごく面白かったです!何度も読み直しちゃうくらいこの作品大好きです! (2018年9月17日 19時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 1作目から三日かけて読みました!ものすごく内容が凝っていて、面白かったです! (2018年3月6日 2時) (レス) id: a8be3044ec (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 1作目から読ませていただきましたっ!!!本当に楽しかったです! (2018年2月4日 11時) (レス) id: 967f86594e (このIDを非表示/違反報告)
霜架 - 2日で、読みきりました!とっても面白かったです!素敵な作品ありがとうございました! (2017年6月24日 11時) (レス) id: 6ed6169ed9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:simuko | 作成日時:2015年12月22日 21時

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