Will get married.【梶裕貴】

2人で過ごすクリスマス ページ2

12月25日、クリスマス。

「あ！見て！！流れ星！！」

「いや、あれ飛行機だから…」


久々に2人で出かけられて浮かれていた。

しかもそれが夢の国。


「いいじゃん、そこはノリで『本当だ！』とか私に言ってくれてもさぁ」

「いやいや、あれ点滅してるし赤いしめっちゃゆっくりだし！」

「まあいいよ、てか、ちゃんと使ってくれてるんだね」

「何が？」

「そのマフラー」

「え？あぁ、うん。当たり前じゃん？」


去年、私がここでプレゼントしたマフラー。


「そういうAちゃんも俺があげたやつちゃんと使ってくれてるじゃん」

「そりゃ当たり前ですとも。あっ！ほら！めっちゃ人いる！！走ろ！！」

「走るの！？あっ、こら！ちょっと！！」


「早くはや…っわぁっ」

「ちょ、危ない！！」


何もないところでつまづき、梶くんに支えられた。

「あ、危なかった…」

「こっちのセリフ」

「痛っ…でこぴん…」

「ゆっくり行こ？俺別に逃げないし」

「…うん。…手、繋ご？」


「まだ照れてるの？」

「う、うるさい！」

「ほら、手出して」

そう言われて手を出すと、指を絡めて繋いだ。

「こ、恋人繋ぎ？」

「え？恋人じゃないの？
ほら、行くよ」

「…うん！


じゃあ走って行こ！！」


「あのさぁ！？人の話聞いてた！？」


今年もまた、2人で過ごすクリスマスがやってきた。

何も知らないくせに→←今年も行こっか

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