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今年も行こっか ページ1

「し、知ってたの?」

私がそう聞くと、凛は少し気まずい顔をした。

「んー…知ってたっていうか調べた

この間、梶さん?と知り合いって言ってたからまさかと思って…」



「そっか。…んー、まあどうせ卒業するときには言うつもりだったけどね」

「それで、いつからやってたの?」

「高1の春から」

「え!?最近じゃん!!」

「まあね、そうなんだよ」

「あとあと!この歌うたってるのもA!?」

「もうそんなに調べたの!?」


「すごい…私の友達がこんなことしてるとは…」


「悠は知ってるけどみんなには内緒だからね?」

「えー、他校の友達とかに自慢したいんだけどーー」


「ダメに決まってるでしょ!?」


「ちぇ、わかったよ」

「ちぇじゃない。当たり前だからね?」


.



.




.


「…ってわけで…」

「結局バレちゃったの!?」

久々に梶くんと一緒に晩ご飯を食べているときに、凛にばれた事を話した。

「俺とAちゃんのことは?」

「そこはバレてないんだから言う必要ないでしょ!」

「それならよかったけど…でも、大変だね」

「まあねー、でも承知の上だから」


「偉いね。…ところで」

突然、食べる手が止まった。

「ん?」


「25日の夜、暇?」

「私は夜は時間空いてるけど、梶くんが暇じゃないんじゃないの?」

「いやー、これが実は暇なんだな〜」


「あらま、珍しい」

「そうなんだよ。って、わけで




どっか行こうよ、クリスマスだし」



「いいの?」

「え?嫌?」

「い、嫌なわけ無いじゃん!すっごい嬉しいよ」


「そっか、ならよかった。
じゃあ はい、これ」

そう言って手渡ししたのは白い封筒。

「何これ?」

「まあ、開けてみてよ」

「………なっ…!夢の国のペアチケットじゃん!!」

「今年も行こっか」

「うん!」


さらっとロマンチックな事をしてくれる、そんなところが好きになった。

2人で過ごすクリスマス→



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rinon(プロフ) - 1作目から読みました!読んでいてすごく面白かったしドキドキしました笑とても素敵な作品をありがとうございました! (2018年10月11日 21時) (レス) id: f99e4cad7a (このIDを非表示/違反報告)
梶くんLOVE - すっごく面白かったです!何度も読み直しちゃうくらいこの作品大好きです! (2018年9月17日 19時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 1作目から三日かけて読みました!ものすごく内容が凝っていて、面白かったです! (2018年3月6日 2時) (レス) id: a8be3044ec (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 1作目から読ませていただきましたっ!!!本当に楽しかったです! (2018年2月4日 11時) (レス) id: 967f86594e (このIDを非表示/違反報告)
霜架 - 2日で、読みきりました!とっても面白かったです!素敵な作品ありがとうございました! (2017年6月24日 11時) (レス) id: 6ed6169ed9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:simuko | 作成日時:2015年12月22日 21時

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