男子校の中に、1人女とか大丈夫なんですか？【twst】 (ページ12)

今日:5 hit、昨日:22 hit、合計:49,908 hit

ハーツラビュルの新入生ページ12

Leona side

新入生が入ってきて3日。

今日、遅れて入った奴がいる…とそこら中で話題だった。

クラスの奴が言うには、女らしい。

銀色の髪が特徴の、不思議な雰囲気の女…だとよ。

正直、興味ねェけど銀髪…と聞いて俺は、とある人物が頭をよぎった。

一度…顔を見に行ってやるか。

昼休みが終わりに近づき、午後の授業が始まろうとしていた。

今の時間なら、教室にいるだろう…と思い、1年の教室に向かう。

？「レオナさん、1年に何か用スか？」

レ「用っつー程でもねェけど、新しく入ってきた女が気になるんでな」

？「あー、ハーツラビュルの新入生スか。クラスの奴が可愛いって騒いでたっス」

レ「お前こそ、こういうのに興味ねェだろ。ラギー」

こいつは俺の世話係、ラギーだ。

学年は1つ下で、副寮長でもねェがよく働く奴だ。

レ「どんな奴か…顔を拝んでやらねェと」

ラ(何でこんな楽しそうなんスかねぇ…)

((ﾄﾞﾝｯ

曲がり角に差し掛かった時、前から誰かがぶつかってきた。

？「っ…!!」

相手は俺よりも背が低く、体幹も弱いから尻もちついてやがる。

レ「ってぇ…」

痛くはないが、相手がどう出てくるか…

？「…ぁ、ご…ごめんなさい」

今にも消えそうな声で呟く。

((ﾌﾜｯ

風が吹き、俺と相手の髪を揺らす。

ウェーブのかかった長い銀髪、その隙間から覗く白い肌、髪と同じ色の瞳はキラキラと輝いていた。

…間違いねぇ。

こいつは、【アイツ】の妹…Aだ。

※少し飛びます!!

貴『私…ハーツラビュル寮の…A・スノウ・グレイ…といいます…もし怪我して…治療費がいる時は…言ってください…では』

深く頭を下げ、廊下を走り抜けるA。

レ「やっぱりアイツ…」

ラ「レオナさん!!授業遅れるっス!!」

レ「ラギー、アイツの事ちょっと調べてくれ」

ラ「アイツって…例の新入生スか？」

レ「そうだ。俺はアイツと昔会ってる。向こうは忘れてるかもしれねェが…アイツの兄について話せば、何か思い出すだろ」

ラギーは小さく、溜め息をついた。

ラ「一応調べはしますけど…本人に直接聞いた方が手っ取り早いっスよ」

レ「…ﾁｯ」

アイツは…俺の事を覚えているだろうか。

【あんな事】があったんだから…忘れてても不思議じゃねェけど。
✄--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------✄
レオナおじたん、ちょっとしおらしくなってるの可愛いな…((頭抱